習い事における生徒同士の関係というものは、とてもデリケートで難しい一面があるようです。
以下に、ごく最近遭遇した事例を紹介しましょう。


その日、その者が型をやっているところがたまたま目に入り、そしてちょっとヘタなやり方だったので、お節介にも思わずアドバイスしてしまいました。

私の心の中に、普段から以下のような気持ちがあったため、この日つい余計な事をしてしまったのです。
お前さんは仮にも黒帯なんだろう?、なのにいくらなんでもそれでは酷いんじゃないの?
そんな酷いのが〇段???、冗談じゃないよ!我々の会派が軽くなってしまうじゃないか!


しかし相手は「オス!オス!オス!、分かりましたーーー!!」と突然大声で言い、今まで練習していた型を放り出して別の練習に移ってしまいました。
普通なら、先輩からアドバイスを受けたことで、その型をやり直したりアドバイスを受けた部分だけでも繰り返して直したりするものです。
しかも「オス!」という特殊な挨拶語は、沖縄系道場の中で飛び交うことはありません。
それをわざと連発するなど、50歳代半ばにもなった大人の態度とは、とても思えません。


私は、その者の態度にホトホト呆れてしまい、「ああ、こいつにはこれ以上何を言っても無駄だな」と痛感しました。
客観的なアドバイスや、その者を思っての助言を拒否する人間に、成長はありません。
そういう小者に、お節介にもアドバイスをしてしまった私もまた大バカ者のコンコンチキなお人よしですガーン


本来ならば、その者が黒帯にふさわしい技量かどうかなんて、私には全く関係ないことです。
またその者が何段であろうと、それはその会派の先生が許したことゆえ、これもまた私がどうこう言う筋のものではありません。
まさに大きなお世話、余計なお節介
道場には先生がいるのだし、この者にとって先生以外のアドバイスは不要みたいですから、その先生に任せて放っておけば良いのです。

以上、自分の中にあるお節介なほどのお人よし加減と、それゆえの己の愚かさを痛感させられた一件でした。
気持ちを切り替えて、今日からまた出直しましょう。