私の髪は
全部ではないけど
一部が残り
一部が抜け落ちて
という
状態になってしまった。
姉のところに行き、残った髪を
切ってもらった
小さいころから姉は
家族の中心的存在。
私がウィッグを取っても
物怖じしない。
もしかしたら、妹のそんな姿をみるのは
辛かったかもしれない
でも、姉は、サクサクと
私の残った髪を頭皮から3cmほど残して
切ってくれた
その時期は冬だったから
ニットの帽子が暖かった・・・
ウィッグを被らない時はニット帽で過ごした。
ある日、わたしは実家に行き、一緒にお昼ご飯を食べて
会話をしていた。
ふと私が、母に
「お母さん、私の髪がどれくらい
抜けたか見て見てほしい」
と言った
そんなことは言わなくても
見せなくても
いいんだけど
わたしは、実家にいるときは
帽子を取りたかったし
どんな私も受け入れてほしかった
「ごめん
マコ
お母さん 辛い」
と言われた。
「どうして?お母さん、わたしのどんな姿も受け入れてほしいし、
愛されたいのに」
と言って
ウイッグを取った
「嫌・・・マコ」
と泣き出してしまった。
私も泣いた
母に抱きしめられた・・・
「マコも辛いのよね
ごめん」
「私こそ 辛い想いをさせてごめんなさい」
傍にいた父は
ただ、私たちを暖かい眼差しで見つめていた。
母に抱きしめられたのは
いつぶりだろう
わたしより
小さな身体で力いっぱい抱きしめてくれた
私の中の
心の氷が溶けていくような気がした。
