日本人は相づちが多い? | こなれた英語を話せるようになるブログ〜TOEIC満点講師が伝授する、英会話のワザ〜

こなれた英語を話せるようになるブログ〜TOEIC満点講師が伝授する、英会話のワザ〜

「英語話せるようになりたい!」「英語がんばってます!」
でもなぜか「話せない」あなたへ。話せるようになるだけでなく、「こなれた英語」を使いこなせるようになりたいあなたのためのブログです。今日から使えるワザ満載です。

英語を話す外国人としゃべっていて、相手がうなずきも相づちもせずじーっと聞いていて、
「この人...ちゃんと聞いてるのかな」「怒ってんのかな汗」と落ち着かない気持ちになったことはありませんか?

私は、よくあります。ネイティブスピーカーは確かに、日本人より相づちが少ない気がする、なんでだろう?

と長く抱えていた疑問が、英会話とは直接なさそうな、阿川佐和子さん著「聞く力」で解決されましたチョキ

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)/阿川 佐和子

¥840
Amazon.co.jp



上手な聞き方のコツとして、阿川さんは「相づち」に関しても書かれているのですが、その中で、「これだ!」という記述があったのです音譜

「...日本人はとかく、自分の主張より、とりあえず相手やまわりの状況を見てから自分の意見を決める傾向があるように思われます。...(中略)... 相づちも同様。日本人は相手の反応をいちいち細かく確認しながら、話をしたいのです。」

なるほどねぇ。和を尊しとする日本の文化が、相づちの頻度にもにじみ出ているわけですね。
阿川さんありがとう!アップ

たとえばよくある会話。

「来月さ」
「うんうん」
「京都行ってくる」
「えーいいなー」
「休み3日しか取れないけど」
「そっか」
「ま、近場だし」
「だよね」
「しばらくノンビリしてくるわ」
「いいねー」

ちょっと大げさに書きましたが、仮にこのくらいこまめに相づちを入れても、割とスムーズに会話が進んで行きますね。

同じことを英語でやるとどうなるでしょうか。

"So next month..."
"Yeah."
"I'm going to Kyoto."
"That's nice."
"I've only got three days off, but..."
"Really?"
"Well, Kyoto isn't far..."
"That's right."
"...so I'm just going to relax for the weekend."
"Great!"

なんというか...ちょっと煩わしい感じがします汗

ある調査によると、日本語での相づちは、英語の3倍も多いとか!
ですから日本語の相づち頻度を、英語にそのまま当てはめてしまうと、
話し手は、流れをせきとめられているようで、話しにくく感じる可能性大なのです。


では英語では、
日本語の3分の1の頻度に減らせばよいということになりますね...理屈上は。

具体的なタイミングとしては、私の経験では、ワンセンテンス終わったところ
もしくは一呼吸置いたところで相づちを打つのが妥当かと思いますキラキラ

$こなれた英語を話せるようになるブログ~TOEICスコア990の講師が伝授する、英会話のワザ~先ほどの例でいくと、こんな感じでしょうか。

"So next month, I'm going to Kyoto."
"That's nice."
"I've only got three days off, but, well, Kyoto isn't far, so I'm just going to relax for the weekend."
"Great!"

もちろん聞いている最中にびっくりしたり、共感したり、感動がわき起こったりしたら、ちょこっと挟んでも良いでしょう。


やはり感覚がカギとなるなので、ネイティブスピーカーとたくさん話して慣れ親しむのがベストの方法です。

でもそれができない環境の方は、海外ドラマや映画で、会話のリズムを観察してみましょう!

実際英語を話すときには、日本語のクセで、どんどん相づちを入れたくなるのをちょっとこらえて、切りのいいところまで待ってみる...という練習を重ねましょう。さらに「こなれた英語」に磨きがかかるはずですグッド!


これには、アイコンタクトなんかもコツがあるのですが、それはまたの機会に!