とある日の午後6時。
場所は土屋真澄の家。
集まっていたのは隆擁学園3年担任の2人と副担の1人。
家の主である3年B組の担任・土屋真澄。
真澄の幼馴染みで3年C組の担任・荒木雅範。
それと3年の副担・佐々木紳一郎の3人である。
雅は幼馴染みなので何度も真澄の家に来た事はあるが、
佐々木先生が来たのは初めてである。
紳:でも、本当に良かったの? 私までお邪魔してちゃって
真:構いませんよ。雅クンだけに味見させるのも酷なので^^
雅:俺、そんなに甘いの得意じゃ無いから(^^;)
紳:バレンタイン前の練習するのね
真:いつもは買ってるんですけど、今回は手作りにしようかなぁって…
紳:とうとう告白する気になったのね?
雅:佐々木先生は良いんですか? 真澄チャンが明仁に告白しても
紳:別に問題無いわよ。私の明仁に対する告白なんて挨拶みたいなものだし(笑)
雅:本気じゃ無かったんですか!?
紳:本気じゃ無いわよ
雅:良かったね、真澄チャン![]()
真:私は別に佐々木先生を気にしてた訳じゃ…
紳:そうよね~。明仁はモテるものね~
雅:生徒からも義理とはいえ貰ってるもんね
紳:まぁ、いくつか本命もあるらしいけど、生徒には興味無いみたいだから安心よ
真:………(そうでも無いのよね。一部を除いて)
真澄チャンと佐々木先生が2人でチョコを試作し、
雅がいくつかを味見する。
そんなこんなで午後9時にそれはお開きになった。
と言っても帰るのは佐々木先生だけ。
雅はそのまま真澄の家で飲む事になった。
ところが30分後、午後9時半になった時、真澄チャンの携帯が鳴った。
雅はまさか明仁か!?と驚いたが、どうやら違ったようだ。
雅:メール?
真:……えぇ
雅:迷惑メール?
真:…実はね、雅クン達には言ってなかったけど、1週間くらい前に友人に誘われてお見合いパーティーに参加したの
雅:え? 真澄チャンが?
真:正直言って乗り気じゃ無かったわ。でも、本来参加するはずだった子が直前で行けなくなって…。参加費が無駄になるから代わりに参加して欲しいって頼まれちゃって
雅:じゃあ、土屋真澄として参加した訳じゃ無いの?
真:いえ、参加費だけその子に払ってもらった形ね。名前は私の名前に変更したわ
雅:良い人居たの?
真:…ぶっちゃけあまり居なかった。私も職業欄には公務員って書いたしね
雅:…隆擁で教師してますって言えないもんね…(^^;)
真:それにあまり教師してる人は参加してなかったのよ
雅:で、何でメール? メアド交換したの?
真:1人しつこい人が居て…。『友達からお願いします』って言うから仕方無くね
雅:どんなメール着てるの? “今、何してるんですか?”とか?
真:友達から始めましょうって言いましたけど、やはり撤回して結婚を前提にお付き合いしましょうって…
雅:……マジで!?
真:だから私言ったわよ、メールで。“私がこの度参加しましたお見合いパーティーは友人の代わりに参加したものであって、私の意思で参加した訳ではありません。木下サンに対してそんな感情には申し訳無いですがなれません。友人以上の関係を求めるなら、もう連絡しないで下さい”って
雅:…諦めてないんだね(^^;)
真:そうなの。“直接会って、顔見て話し合いしましょう”って言われたんだけど、それは何か嫌だったから交わしてるけど
雅:もう1回ハッキリ断れば? それかそれとな~く明仁に相談するとか?
真:……
雅:真澄チャンの意思じゃなくて、友人の代わりに参加したんだから大丈夫だよ
そう言ってもやはり真澄は明仁に連絡しなかった。
仕方なく飲みの帰り、雅が事の経緯を説明し明仁にメールをしておいた。
午後11時、真澄は早々に寝たようだが、
雅はとある居酒屋に明仁に呼び出されていた。→NEXT