◆私の好きな人は・・・◆ | 2025年!

2025年!

気付いたら年明けてた(笑)

突然だが、私には好きな人が居る。

その人は同じ学校で、1年先輩である。

名は長瀬…という。

何故、苗字だけなのかと言うと、

周りが“長瀬”としか呼んでいないからだ。

先輩の学年に『長瀬』という人は3人居るらしいが、

苗字で呼ばれてるのは先輩だけ。

残りの2人は下の名前で呼ばれている。

でも、私は見てしまった。

1人だけ、先輩の事を下の名前で呼んでいる人が居る事を…。

 

 

あれは学校が休みの日。

図書館で勉強した帰りだった。

図書館で借りた本を幼馴染みの家に持って行く途中。

公園のベンチに座ってる先輩の見たのだ。

声を掛けようとして、止めた。

逆の方向から先輩に向かって手を振って走って来た人が居たから。

 

 

“智慧(チエ)!!”

その人はそう呼んでいた。

先輩は大声で呼ぶな!と真っ赤になって怒っていた。

暫くボーっとしていたが、ハッと気付いて私は、その場を離れた。

長瀬智慧・・・コレが先輩の本名みたいだ。

下の名前で呼ばない理由は、女の子みたいだから…らしい。

では、何故、公園で見た人は下の名で呼んでいたのか…。

私は気になって長瀬先輩と同じクラスの深幸先輩♂に聞いてみた。

“…アイツは同じ学校じゃ無いから”

どうやら公園で見た男の人は同じ学校では無いようだ。

長瀬先輩との関係性も聞いてみたが、深幸先輩は知らなかった。

 

それから暫くして私はあの公園に行ってみた。

長瀬先輩が居るかも~と思って行った訳では無い。

…まぁ、会えれば良いかなとは思ったけど(笑)

30分程、ベンチでボーっとしてたら、横に誰かが座った。

誰かに電話をしているようだ。

 

 

?:公園着いたよ~。今、何処~?

 

 

アレ? この声って…。

チラッと横を見ると、横に居たのはあの時、公園で見た男だった。

じゃあ、電話の相手は長瀬先輩?

 

 

?:え~!? 此処で!? ココ公園だって言ったじゃん。…恥ずかしいっつーの!///

 

 

一体、何を言わされようとしてるんだ?

まさか、『好きだよ』とか『愛してるよ』とか言わせる気?

だったら相手は長瀬先輩じゃ無いか(笑)

 

 

?:はぁ!? 浮気なんてしてねーよ! それは男だってーの! マジだって! 今日会わせるから!!

 

 

やっぱり電話の相手は彼女のようだ。

それから30分して電話の相手が来たみたいだ。

意外と大人しそうな人だった。

何かイメージと違う(笑)

もっと派手なのを想像していた…。

その10分後、公園に来たのは何と長瀬先輩だった。

長瀬先輩はその2人を見て悲しそうな顔をした。

 

 

?:コイツが智慧。幼馴染みなんだよ。コイツの学校では長瀬って言われてるんだよな?

智:…うん

?:初めまして。誠也の彼女の美岬(ミサキ)です。…カタカナでチエってあったので、女性だと…

智:…俺も以前に、止めたら?って言ってたんですけど…

?:次からは漢字で入れるから! 何だったらその後に男って入力するから!

美:それは逆に嘘くさいから止めて。まぁ、会えたから良いわ。じゃ、行きましょう

誠:おう! じゃーな! 智慧!

智:…うん

 

 

そこで私は気が付いた。

長瀬先輩が誠也先輩に何を思っているのかを。

どうして誠也先輩と美岬サンを見て悲しそうな顔をしたのかを…。

私はそっとその場を離れた。

次の日、長瀬先輩は特に普通だった。

私は長瀬先輩を知っているだけで、

私と先輩は友人ではない。

そもそも学年も違うし…。

昨日どうなったんですか?とは聞けない(笑)

まぁ、1つだけハッキリした事はある。

 

 

私の好きな人、長瀬先輩には、

好きな人が居た…という事だ。