◆赤いハイヒール◆ | 2025年!

2025年!

気付いたら年明けてた(笑)

?:大輔、コレ何?

 

 

目の前に見せられたソレは、

赤いハイヒールだった。

突き付けているのは、彼女だ。

 

 

大:何って…靴

?:靴は見れば分かるわよ! 誰のって聞いてるの!!

大:…元カノの…

 

 

嘘は吐いていない。

本当だ。

本当にソレは元恋人の靴だ。

 

 

?:何で元カノの靴が家の靴箱から出てくるの!

大:……それは…

?:それに、コレ、最近のじゃないの? 前に靴箱見た時、無かったもの!

大:………

 

 

彼女の言う通り、その靴は最近のだ。

と言うか、一昨日だ。

彼女と俺は同棲している訳では無い。

最近は忙しい為、彼女とあまり会えていない。

そんな時、元カノ――瑠衣(ルイ)が来たのだ。

瑠衣は近くまで来たからと、家に上がった。

彼女と同棲していたら上げなかった、と思う。

 

 

?:いつ会ったのよ!

大:……一昨日…

?:何しに来たのよ!

大:近くまで来たって言ってた。知り合いが近所に住んでるみたいで…

?:そんな嘘みたいな話、信じたの!?

大:お茶飲んで帰ったし。…何も無いよ

?:当たり前でしょ! 冗談じゃ無いわ!

 

 

そう言って彼女は靴をゴミ箱に捨てた。

だが、一昨日、瑠衣はハイヒールなんて履いていただろうか…。

革靴だった気がする。

どんなつもりでハイヒールを置いて行ったのか…。

取りに来るつもりだったのか。

彼女が何やら喚いている。

俺は適当に誤魔化して、その日は寝た。

もう瑠衣には会わない。

そう思っていたのに、

1週間後、街に買い出しに行ったら会ってしまった。

 

 

大:…久し振り…

瑠:この間、会ったでしょ(笑)

大:…そう、だな…

瑠:…そこの喫茶店でお茶しない?

 

 

以前、よく行ってた喫茶店でお茶を飲む。

瑠衣は相変わらず、綺麗だった。

 

 

瑠:ねぇ、私の靴、どうしたの?

大:…彼女に、捨てられた

瑠:そうなんだ

大:………

瑠:大輔クン、私ね、藤堂クンと付き合ってるの

大:…そう

瑠:驚かないの?

大:…別に。藤堂は前からお前の事、狙ってたし

瑠:そうなの?

大:うん。紹介しろって何回か言われてたけど、無視してた(笑)

瑠:そうだったんだ…

大:…そろそろ帰るか

瑠:大輔クン、家、行っても良い?

 

 

本来なら断るべきだ。

だって、瑠衣には相手が居て、

俺にだって彼女が居る。

本当は断るべきだ。

だが、俺は首を縦に振っていた。

そして瑠衣はまた靴を置いて行った。

以前と同じ、赤いハイヒールを。

俺の部屋に…――