◎不良クンと真面目クン~紘征・大和◎ | 2025年!

2025年!

気付いたら年明けてた(笑)

ある日の早朝。

俺、寺村紘征は家の中の物音で目が覚めた。

俺は今、ベッドの中だ。

じゃあ、物音の正体は何だ?

泥棒…では無いと思う。

ココはマンションの17階だし。

まぁ、忍者みたいな泥棒なら話は別だが(笑)

そんなアホな訳ない。

物音の正体は恐らくアイツだ。

ホント、朝から五月蝿い奴だな。

枕元の携帯を確認する。

時間は午前5時。

確か、寝たのは午前3時。

………2時間しか寝てないわ(笑)

寝室のテーブルは綺麗に片付いている。

2時間前までは空き缶がその辺に転がっていたのに。

ホント、出来た嫁が居るもんだ(笑)

そんな事を思いながら俺は布団を被った。

あと、2時間寝れる…。

 

 

午前7時。

枕元の目覚ましが鳴る。

…俺はセットした覚えが無い。

止めてもう1度寝ようとしたら、寝室のドアが開いた。

 

 

大:いつまで寝てるんですか!! 2度寝をしない!!

紘:……ぅ~…ん

大:起きなさい!!

 

 

布団を剥ぎ取られる。

季節は春だが、まだ寒い。

 

 

大:ほら、起きなさい

紘:…ちゅーしてくれたら起きる

大:何を寝惚けた事を言っているんですか?

 

 

俺を起こしに来たコイツは白澤大和。

昨日から泊まっているクラスメートだ。

勉強大好き真面目生徒。

それが校内での大和の肩書き。

一緒に居るのは基本同じ真面目生徒。

俺ら不良生徒とは殆ど絡まない。

同じクラスでも話すらしない。

席も大和が前の方で俺は後ろの方だし。

俺と大和が校内で話す場所は、2つだけ。

屋上と3階の空き教室。

俺は仲居達とよくサボるけど、

良い子チャンの大和はサボりなんてしない。

だから、会えるとしたら3階の空き教室だけ。

この間だってそうだ。空き教室だった。

……いや、正確には『間違えた』んだ。

1年の後輩に送ったと思ったメールが、

間違えて大和に送っていたらしいのだ。

俺が気付いたのは、大和が来た後。

しかも、その話が大和を怒らせたらしく…。

普段話もしないくせに、

校門を出たところで話し掛けてきやがった。

しかも、『泊めて下さい』と…。

 

 

大:朝ご飯出来てますから早く着替えなさい

紘:…結局ちゅーは無しですか

大:まだアホな事言いますか?

紘:…分かりましたよ。着替えます…

大:最初からそうして下さい

 

 

大和は溜め息を吐きながら部屋を出て行く。

俺は欠伸をしながら制服に着替えた。

隆擁の男子制服はネクタイをしなければいけない。

それが非常に面倒だ。

コレは俺以外も思っているようで、

1年男子はほぼ全員がちゃんと締めているが、

2年男子ともなると半分くらいになっていて、

3年男子ともなると締めているのは真面目生徒くらいで、

それ以外の生徒は締めているのか、緩めているかだ。

因みに俺は一応してはいるが、緩めている。

しかも締めるのは家を出る直前。

携帯を鞄に放り込み、部屋を出る。

リビングに行くと、大和がキッチンに居た。

テーブルには朝食が用意されている。

1人だと朝は殆ど食わない。

別に食わなくても問題は無い。

 

 

大:早くお座りなさい

紘:…おぅ

大:和食ですが文句無いですよね?

紘:洋食じゃなくて良かったわ

大:では、頂きます

紘:…頂きます

 

 

その後、俺達は無言で食事をした。

1人だとテレビとか見てるが、

大和が一緒だとそれは無い。

行儀が悪いと消されるからだ。

食事が終わると歯を磨く。

髪をセットし、ネクタイを締め、家を出る。

 

 

大:…あぁ、忘れてました

紘:何?

大:コレ、お弁当です

紘:…は?

大:作りました

紘:…弁当、ね

大:彼女に作ってもらったと言えば良いでしょ

紘:彼女?

大:桜華の女ですよ

紘:…良くご存知で

大:じゃ、僕は先に行きます

紘:何で?

大:仲居達を迎えに行くんでしょ?

紘:それもご存知で…

大:では、失礼します

紘:…へーい

 

 

そして俺はマンションの前で大和と別れる。

大和は仲居達を迎えに~なんて言ったけど、

別にいつも迎えに行ってる訳じゃない。

しかも、今日は『仲居の家』じゃなく、

『笹崎の家』だ。

笹崎も同じ不良生徒だけど…。

…あ~あ、ホント大変だわ(笑)