◆誕生日◆ | 2025年!

2025年!

気付いたら年明けてた(笑)

篤志が亡くなって1年が経った。

今でも俺は彼を思い出しては泣いている。

周りは篤志の名を口に出さなくなり、彼の存在も消えていた。

まだ1年しか経ってないのに何で忘れられるの?

俺には出来ない。彼を忘れるなんて出来ないよ…――。



今日は篤志の誕生日。生きてれば20歳。

会社近くのケーキ屋でケーキを買って家に帰る。

誰も居ないはずの家に電気が点いている。

泥棒だと思い、勢い良くリビングに入って行った。

そこには泥棒ではなく、死んだはずの篤志が居た。



篤:怖い顔してどしたの? …お、ケーキじゃん。あっ、俺の誕生日か


俺:………………うん。忘れてた?


篤:ローソク20本か。って随分デカいの買って来たな。ま、食おうぜ


俺:…………………


篤:……悠乃(ユウノ)、時間無いから早くしてくれない?



苦笑する篤志。よく見れば彼はうっすら透けていた。

何食わぬ顔で話す彼を見て俺は泣きそうになった。

それでも誕生日の準備をする。

ケーキにローソクを立て、火を着けて部屋を暗くする。



俺:篤志……っ誕生………・おめ、おめで…とッ



笑わなきゃいけないのに涙が溢れてくる。

目の前の篤志は笑っているのに…。

暫く涙が溢れ、目の前が霞んで見えなくなった。

気付けば彼は何処にも居なかった。消えていた。

テーブルに置き手紙。『来年の誕生日も宜しく』



篤志、ありがと。また、来年ね(笑)