夢の意味 | 龍のひげのブログ

夢の意味

人間は夢を見る動物である。

この頃、時々到底自分のイメージとは思えない夢を見るようになって、何かに見させられているのではないか、メッセージを伝えられているのではないかと思えることがある。しかし大抵はすぐに忘れ去ってしまう。

今朝見た夢もありふれた日常的な感じのものであったが、自分の脳が作り出した映像としては多少の違和感があった。但し何かからのメッセージとしてではなく、起きた直後、直感的に自己分析でその夢が意図することがわかってしまった。知らない間に、私にはそのような能力が鍛えられてしまっているのであろうか。

今朝見た夢の内容はこのようなものである。

わたしはどこかの店でメガネを買おうとしている。店員が持ってきたメガネのレンズには薄い青色が入っていた。私は店員に色の入っていないレンズの方がよいと言う。すると店員は綺麗な透明のレンズが入ったメガネを持ってきて、私は大変満足する。しかし私はフレームが気に入らない。もっと最新式のスタイルのフレームに交換してくれと言う。店員は一生懸命に探すがどういうものが最新式なのかよくわからないようだ。それで私は、白色プラスティック製の幅広のもので見た感じが軽い印象のものだと具体的に指示した。するとそれまで応対していた男性店員とは別の若い女性店員が、どこか遠くの方まで探しに行って私が指示した通りのフレームを持ってきた。それからレンズの度を調整してもらっている場面で目が覚めた。

私の解釈はこうである。メガネは社会を見通す洞察や思考を象徴しているのである。メガネ屋の店員とは、大衆的な社会常識そのものである。店員が最初に持ってきた色付きのレンズは物事の本質を曇らせようとする働きである。私は明瞭に世界を見たいと望んでいる。最新式スタイルのフレームとは時代要請に応じた社会思想である。店員(大衆)にはそれがわからない。それで私が具体的に説明することになる。男性店員には私が言っていることはわからないが、若い女性店員は私の要求を理解してくれるのである。またメガネのフレームにこだわることは、私自身が一般的な社会感覚から遊離してしまうことの不安や自意識をも同時に表わしている。

もちろん自分勝手な素人分析なので、アカデミックな見解と相違があるのは当然である。しかし私には正直なところ “アカデミックな見解”そのものが“色付きのレンズ”であると考えているのだ。

私はちょっと救いようがない人間である。