オレには姉貴がいて、小さい頃、姉貴と姉貴の友達とばかり遊んでいた。
オネエじゃない
姉貴は男勝りで、プロレスごっこもする程だった。
そんな姉貴の友達で、今でも忘れられない人がいる。
子供だったし、綺麗とか可愛いなんて思った事は無い。
只、妙に大人を感じていたオレだった。
それも小学校の後半になると、さすがに恥ずかしさもあって、一緒に遊ぶ事は無くなったが、姉貴の所に来る彼女は、ずっと大人で、溌剌とした輝きと共に、オレに取っては淡い初恋の相手となった。
勿論、同世代や年下とも付き合ったが、あの《大人》な感じが乏しくて、年上に目が行ってしまう。
年上と付き合っても、子供の頃と同じ《大人》の部分に着いていけなくて、それがまたオレを駆り立てる。
オレのまま、欲しても、年上は《大人》の対応で、優しく、激しく求め合っても、すり抜けて笑っている。
そう、いつだって
ぼくちゃん 扱いだ。
この鬼ごっこが、楽しくて仕方ない。
オレは、姉貴の友達の面影を、ずっと追っているのかもしれない。
結婚も、そろそろ回りがうるさくなって来たが、きっと追い掛けてしまうと思う。
勿論、傷つけ無い配慮はするけれども…
姉さん!どう思います???
その答えは、いつかアメンバにて…
熟長
