いよいよ山小屋手前の岩場の尾根道ルートに入りました。ここは休憩出来るスペースも少ないので、入る前に十分に休憩し、体力を回復しておくのがお勧めです。

12時チョイ前に岩場を抜け、唐松岳頂上山荘の裏手に出ました。右に見えるのが唐松岳。左手奥に見えるのが立山方面の山々です。

唐松岳頂上山荘に荷物をデポし、必要最小限の荷物だけで唐松岳に向かいます。途中、唐松沢氷河が見えました。

山小屋から25分で唐松岳山頂(標高2696メートル)到着です。

山頂からは360度のパノラマが楽しめます。まず、南にはどっしりとした山容の五竜岳。

そして登ってきた方角を見ると、赤屋根の唐松岳頂上山荘が小さく見えます。ちなみにこの山域、山頂付近は花崗岩性の砂で滑りやすく、山の下の方は蛇紋岩(谷川岳と同じ)でツルツル。下山時はストックを出しましたよ。

山頂では1時間半程のんびり景色を楽しみました。白い雲を眺めながら、ラ・メゾン・ジュヴォーのロカイユ(焼きメレンゲ)とは、何とも贅沢な気分です。

山頂から下った後は小屋でゴロゴロ。夕食は17時40分から。ご飯と味噌汁とお茶はおかわり自由。ここの小屋の水の供給源は雨水のみなので、水は貴重品。食器が全て使い捨てなのはそのせいでしょうね。

夕焼けを期待したものの、ガスに巻かれてしまい残念。早めの就寝としました。

夜は星空を期待したのですが、月が昇る前の21時と0時の時点では雲が多く断念。2時に再度起床して、月明かりを利用した夜景撮影に切り替えです。雲多めながら、イイ感じの写真が撮れました。

今回は荷物の軽量化のために小型の三脚を持ってきたのですが、やはり使いづらいです。

3時近くになると雲がずいぶん消え、秋の天の川と唐松岳の絡みが撮影できました。本来であれば、月が出る前の時間帯に、夏の天の川と五竜岳の絡みを狙いたかったのですが、結果オーライですね。

身体が冷えてきたので一度小屋に戻り、布団に潜り込みます。ご来光は起きられたら見るというつもりでしたが、しっかり4時に目が覚めてしまいましたので、カメラ片手に小屋裏のピークに向かいました。何とも幻想的な空の色合いです。

日の出方向ばかりに気が向いていましたが、背中側も素晴らしい状況。

朝イチのプライムタイムを楽しめました。
後編に続きます。






