僕の根底思想 | 価値の最大化

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僕は、俗に言う「夏卒業」というシステムを使って大学を卒業したので、
大学を卒業してから就職するまで、半年間強、どこにも属していない時期があった。

おそらく、以降はなかなか手に入れることができない貴重な時間だと思ったから、
その半年間で何をするか、色々悩んで考えた。

人からよく言われたのは、「海外に行け」ということ。

自分自身、日本から出たことがマダないので、それも良いかな、と思った。
でも、いまひとつピンと来なかったので、直感に従い、やめることにした。

最終的に選んだのは、「引きこもり」。

実家に戻って、ひたすら本を読んでDVDを観て、
「人生の本質とは何か」をブクブクと考察しようと思って。

僕は、自分がやりたいこととか成し遂げたいことがないから、
「人生の本質とは何か」に対する「解」がわかれば、
そこから演繹的に、自分がどう生きるべきかが導き出せると思ったのだ。

偉人のエッセィ、哲学書、ノンフィクション、科学書、様々なストーリィの映画……
これらに触れ、内省し、考察した結果、僕が辿り着いた、当時の結論は、

・「人生の本質とは何か」という問いに対する唯一絶対な「解」は存在しない
・すべての人間(というか、すべて)は無価値であり、その意味で同等である
・すべての人間は自己満足のために生きる

この3つの考え方は、今後変わることもありうるけれど(可能性は低い)、
いまの僕の思考の根底にある。

「攻め」の自己満足を追求することができない(とても難しい)僕にとって、絶望的な定理。

生きることに、希望はあるのだろうか……。