受動的能力と能動的能力

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昨今、偏差値の高低で人を判断する傾向あり。その最たるものが筆記試験である。

しかし筆記試験だけで人の真の能力や将来性を判断するのは余りにも乱暴で危険である。

2002年超新星からのニュートリノを世界で初めて観測しノーベル物理学賞を受賞されば東大名誉教授の小柴昌俊先生によれば:

「筆記試験でつけられるのは人間の受動的な能力だけです。人の言うことを聞いて、理解して、記憶する。筆記試験で判るのはそうした能力です。自分で物事を選びだして、自分でどうやるかを決めていくという能動的な能力というのは、全然別の能力なのです」

と言われている。続けて

「人間の総合的な能力は、受動的な能力と能動的な能力の掛け算です。筆記でいくら100点とっても能動的な能力が0であれば、何も出来ず、知識は宝の持ち腐れです。一方、やる気がいくらあっても基礎的な知識がなければ何も出来ない。だから掛け算なのだ」と。

スポーツの世界でも同じく、闇雲に練習するだけよりも、知識や理論を理解しつつ、やる気満々で猛練習に取り組む・・・成果が上がるに違いない。

何かマスターしようとする時にこのバランスが必要であろう。