我々は動物の一員として、その覚悟をすると共に、自分の不摂生で迷惑をかけない使命感を持つべきである。いかに危険から身を護り、生き延び、種を保存していくか?である。
会社は法人。会社を人と考えると、社長が脳、組織が骨格、神経や血液が情報、社員は手足である。脳が命令し手足を動かし、手足で感じたことを脳に情報を送り、脳が判断し命令を下す。
人間が、毎秒毎分歩けば転ぶ、自動車事故に遭う、家にいても雷が落ちる等々の危険に晒されているように、会社も日々のビジネスにおいて常に危機と隣り合わせ、知れない。人間が動物がメタボになりこれが適切にできなくなれば、死に近づく。
我々は、このことをしかと肝に銘じるべきだ。会社の永続的条件が判る。
ここ数年をみても、企業においても色んな事件・事故・不祥事が起き、企業危機における対応の重要性が叫ばれてきた。そこで、2013年諸経験からの集大成として『企業不祥事・危機対応広報完全マニュアル』(自由国民社)を著した。
爾来、危機対応に関する講演の依頼やトップに対するメディアトレーニングの実施要請を受けることが多くなった。一般的に、“危機管理”という言葉が使われるが、“危機は管理できない”。“危機は対応する”以外にはない。
危機に対応するんは、日頃からの準備・心構えが不可欠! その原点とは、「真人間」になろうとする日々の努力である。