■第3弾『絵解き広報活動のすべて』上梓(1/2)
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今月4日拙著第三弾として『絵解き広報活動のすべて』をPHPより上梓しましたのでお知らせします。去る3月にダイヤモンド社より出版された『広報の達人になる法』を読まれたPHP編集者から、6月に初心者向けへのわかりやすい実務書の執筆依頼がありました。
概論書は多いが実務書は少ないということからニーズが高いと見たそうです。
私はそれを受けて特急で書き上げました。こんなに早く書いた人は初めてと担当の編集者が驚くほどで、実際自分でもびっくりです。しかし中味は細かいことまで充実しており、読者にはご満足いただけることと存じます。
2002年に上梓した『会社をマスコミに売り込む法』(ダイヤモンド社05年第二版)において、中小・ベンチャー企業経営者に「広報担当社長になれ」と激励し、『広報の達人になる法』では、一流への道を目指し、実力向上に意欲的な広報人のために「広報の達人は企業の思想家たれ」と叱咤しています。
カルロス・ゴーン日産自動車社長も、拙著へ寄せた序文「広報の使命」において、広報人は「戦術的実施者ではなく、戦略的思想家であれBe strategic
thinkers…not just tactical implementers.」と力強く鼓舞されました。私
は、ゴーン社長と時代を見る感性が一致したことを率直にうれしく思います。
本書は、やるべき仕事を初心者にわかりやすく、すべて網羅した総まとめ実践指南書です。前2著のエキスに加え、新たに解析した内容も豊富に含めています。長年、企業およびコンサルティング会社で実践した経験・ノウハウを異なったアプローチによって分析し、できるだけ図示したものです。
■新刊書の特徴(2/2)
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例えば、プレスリリースの書き方についてはもう語り尽くされているテーマですが、リリースはART!」美しく独創的であるべきと、その真髄を私なりに詳説しています。
とくにQ&Aの重要性を力説したいのです。これまでQ&Aについて分析した本はないと思いますので私見を披瀝しました。Q&Aをきちんと作れる人は実力がある人です。その巧拙に実力が如実に現れるのです。
その他、面白い分析としては、面談のアレンジの仕方や食事アレンジの心得、さらにはPR会社起用の際に必要な目の付けどころについても分析。
外見の大切さについては「外見は内面の影絵に過ぎない」と内面重視を声高に叫びつつ、正しい立ち方・座り方さらに表情などについても解説しています。
名刺の渡し方やいただき方についても私独自の方法を披露しています。
その他、判りきったこととしてこれまで解析されなかった通常の広報活動をも簡明な図案により表現していますので、初心者向けの実務書ではありますが、かなりの経験者でも、これまでやってこられたことを整理する上で多くの示唆が得られるのではないかと思っております。
したがって、本書がお役に立てる層は幅広く、広報やPR・IRあるいは危機管理担当の人たちやマスコミ志望の学生諸君、これからPR関係に注力したい中小企業経営者やベンチャー起業家を初め、上場を目指す経営者や企業のみならず、知名度・イメージアップを目指す各種団体・学校・自治体にも役に立つことでしょう。それに経験者にも。
要するに「広報は経営」を基盤に、広報の達人の“卵”たちのために、日々の実践的な広報活動の原点に迫ってみたのです。
読み進むにつれて、本書の唱える考え方・実践の仕方のなかに、すべてのビジネス人がもつべき教養や素養そして日々の指針を見出し、さらなる人間的高揚を図る必要性にも思いを馳せることでありましょう。そこに共感共鳴される多くのみなさまに喜ばれることを信じて、私の心は豊かであります。
【山見博康記】