記事掲載の社内的効果(その2)


【4】社員が自信と誇りを抱き、社会的責任を自覚する

マスコミに取り上げられるようになると、社名或いは商品・サービスを知っている人が自然に増えるきます。すると、社員は自分も有名になったような気持ちになります。「記事は勲章」です。それは客観的な第三者によって評価されたもの、つまり社会に認知された証でもあります。そこが広告とまったく異なることなのです。
 社員には自社技術・商品・サービスに対する自信が生まれ、誇らしい気持ちが芽生えてくることでしょう。
 特に周りの人に「あなたの会社の記事読んだよ」などといわれると素直に喜び、会話も弾みます。

 もっと重要なことがあります。それは、記事掲載によって、社員の心に、「社会的責任への自覚」が醸成されていくことです。さらに社員の士気が昂揚し、社内の活性化にも大いに効果があります。この点について語る方は他にはおられないと思いますが、私は、メディアの効果の中でも最も重要な点の一つだと信じています。記事の客観性・信頼性の成せる業として、他の方法ではなかなか得られないものなのです。私自身もそうです。記事がでると、誇らしいと同時に誰かに見られているような気持ちになって、首を立て、姿勢を正して歩こう、恥ずかしくない言動をしようと思います。
 社長として、社員教育の一環としても大いに記事を出す努力をしましょう。

 最近、私は、広報に関する話を五七調で綴っています。
 
 『広報で社員が抱く自信と誇り、社会的責任自覚し日々考働』


【5】 家族も誇らしく、みんながうれしい

記事が出ると、社員のみならず、その家族・親戚なども誇りに思います。特に社長や社員が個人的な趣味とか生き方などでメディアに紹介されると、家族はおろか親戚中電話しあって大騒ぎとなるケースがあります。
 つまり会社の紹介記事でも社員の楽しい記事でも話題つくりになり、周りのみんながうれしいのです。中小・ベンチャー企業は、ファミリービジネスの形態が多い。ちょうど代替わりで子息も入社して後継者教育中の会社もありましょう。
 弊社会員でも後継者研修が盛んです。家族の支援・協力は、今後の発展に絶対欠かせません。そういった中で、自社がマスコミを通じて次第に世の中に認められていくことは、とても喜ばしく、経営者としての自覚も高まることになります。

このように、メディア報道によって、これまで予期できなかったいろいろな効果が得られます。商品・サービスの販売拡大の役にたつという次元をはるかに超えて、長期的にみて経営への好影響は図りしれません。
 強調したいのは、メディアに好ましい記事やニュースがでると誰しも喜ぶことになることです。Win-Win関係ができます。みんなそれぞれの立場でメリットがあり、その報道が起爆剤となり起点となってスパイラル的に広がり発展していきます。そうなると広報も佳境に入っていくのです。

 『ニュースへの関心高まり活性化、社内もうれし家族誇らし』

【山見博康・記】