新時代!社長が広報を兼ねる
(連載) [2003/10/01配信]
■記事掲載の対外的効果(その3)(2-1)
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【7】ビジネスチャンスが拡大する
記事がでると、そのインパクトが強ければ強いほどいろいろな反響があり、思いがけない相手先からコンタクトが期待できます。その中には当然、顧客候補つまり潜在顧客もいるので、実際の商談に結びつくケースが多い。
この効果こそ「経営の一部としての広報」の面目躍如たる所以であります。
大声で叫んでも届かない多くの潜在顧客にコストをかけずに自社のことを広く効果的にお報せするには「広報」以外にはあり得ません。
【8】リクルートに役立つ
メディアの常連になって、有名になれば求人の際大いに役に立ちます。記事そのものをリクルート用会社案内に利用でき、求職者へに好影響は計り知れません
ニットウエア最大手企画会社「コスモエイ」社は98年頃応募者が数十人程度だったのが、私のアドバイスで広報活動に注力した結果、3年後には何と6千人以上が殺到するようになりました。
弊社も最近秘書総務の女性募集のため、「トラバーユ」に広告を出しました。運良くトップページに取材記事が載ると、その記事をみて求職した人も多かったのです
【9】セールスツールとしてこんな効果的なものはない
いい記事はコピーして、お客さま訪問の際に大いに利用できます。話題にもなるし、新規顧客へのプレゼンにも使えます。それは、「記事は勲章」、客観的に評価され、褒められたものだからです。記事の信用はそのまま社員、会社の信用に繋がります。
■記事掲載の効果(その4)(2-2)
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【10】他社戦略にインパクトを与える
一般企業が他社情報を入手するには、産業スパイでもしない限り、メディア報道の分析が最有力方法で、通常はそれしかないといっても差し支えないでしょう。
他社の記事内容を分析するとともに、親しい記者にいろいろな背景情報を入手したりしながら、自社戦略を検討することも多いのが実情です。
つまり重要な記事からは何らかのインパクトを受けることになります。逆に自社の記事をオープンにするということは、他社に自社戦略を教えていることになるのです。従って、自社戦略を公表する場合には、その時期内容について慎重な検討が必要になります。
【11】企業イメージが上がる
よく記事がでるようになると客観評価ゆえに社会的な認知度が高まってきます。商品・サービス名や企業名が有名になるにつれて、次第にある種のイメージが定着してきます。
きちんとした記事であればあるほど、このイメージは向上してきます。これはまったく目に見えません。一定の年月も必要です。企業イメージは経営者のみならず社員ひとりひとりが共に地道に創っていくものです。そうすると、次の段階では、独創的な企業イメージ形成につながり、次第にブ
ランド化していくことになります。
【12】メディアがメディアを増幅する
驚くなかれ、メディアの最大の情報源は他のメディアです。一つの記事は多くのメディアの目に触れます。一つの記事によって、企業は信用が高まり他のメディアの「取材候補企業」となるのです。
影響力あるメディアに掲載されればされるほどその相乗効果は計り知れないものになるでしょう。小さい記事をおろそかにしてはいけません。メディアの伝播力は縦横無尽でグローバルに駆け巡ります。企業拡大にはなくてはならないパートナーなのです。
【山見博康・記】