新時代!社長が広報を兼ねる(連載) [2003/09/15配信] 


■記事掲載の対外的効果その一(2-1)
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【2】商品・サービスの認知度・社名の知名度が上がる

 これまで3回にわたり、記者の正体について私見を述べてきましたが、小さい記事でも回数多く載せるように努力していけば、ぽつぽつとでている間に商品・サービスの認知度は確実に向上していくのは当然です。
 同時に社名も次第に浸透していきます。特定業界に読者が多い業界紙専門紙(誌)にも波状的に掲載されると深い効果が得られることでしょう。
 こうしていろいろなメディアに五月雨式に記事が出ると、長い目で気付かないうちに知っている人が増えてきて、思いがけない相乗効果が生れてきます。

 広報の目的は四つのアップです。つまりベンチャー企業設立直後から考えると、
概ね
[1]商品・サービス
[2]社名
[3]イメージ
[4]ブランド
の向上の順で進んでいきます。

【3】記事は勲章
    ・・・企業付加価値が上がる
 
 広報活動による記事・ニュースは、広告と異なり、記者が独自の価値観で取材し、それをメディア内部のスクリーンを通って報道されるので客観的であり、社会の信頼度は圧倒的に高くなります。物事はすべて客観評価によってのみその価値が決まります。広報と広告の違いでもお分かりのように、広告は自画自賛、手前味噌ですが広報は客観的です。

 私は「記事は勲章」と言っています。ノーベル賞を初めいろいろな勲章や表彰は第三者から誉められるからこそ大きな価値があります。この勲章は、企業の付加価値となり回数と年月が経っていくと信用力が倍加し、目に見えない大きな力となって人の心に入っていくのです

■記事掲載の対外的効果その一(2-2)
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄【4】評判になる
 
 特に大きな記事、話題になる記事が出ると必ずその業界での話題になります。その話題によって企業のステイタスは着実に向上していきます。
 話題にならない企業、何ら評判にならない企業は差別化できていない、他社との価値の優位性が相対的に少ない企業でありましょう。いい記事や面白いニュースが出るようになると、その商品・サービスの人気も高くなり、きっと評判のいい企業になっていくことでしょう。

【5】信用が増す
・・・社会の信頼性が高まる

 日々の広報活動により数多く社名が出るようになると、企業に対する開かれたイメージが高揚されます。その結果社名が少しずつ浸透し、「どこかで聞いたことがある・・」「時々記事で見かける会社・・」という言葉が会話の中で使われるようになります。そうなってくるとしめたものです。それにより、いつの間にか「信用」が付いてきます。「新聞にでるような会社」「マスコミでも話題になる会社」という客観評価が定着してくるのです。

【6】人の見る目が変わる

 商品・サービスや企業名が記事に何度も取り上げられるようになると評判になります。評判になり、人の話に商品・サービスや社名が出てくるように、何が変わるかというと「人の見る目が変わる」のです。

 田中耕一さんを考えてください。ノーベル賞受賞でこれほど一夜ですべてが変わった人もいません。もちろん田中さんはとても謙虚なお方でまったく浮かれる様子もなく、それがまた評価を高めました。ひとたび素晴らしい業績などで脚光を浴びるとまったく人の評価が急上昇し、見る目が変わります。               

【山見博康・記】