1996年社会経済生産性本部の主催で「欧州産業経済投資環境視察団」が結成され、一流企業幹部約30名で2週間位、欧州4か国を歴訪した仲間です。
団長は、元通産審議官の岡松壯三郎さん。そのお人柄とリーダーシップでその後毎年、「岡松会」を開催、懇親を続けています。

今回、雑誌「財界」の「ゆかいな仲間」候補として、更山太一記者に紹介していただくことになり感謝しています。


「愉快な仲間

この仲間ができたのは偶然の産物です。生まれは1996年、それから今日まで続いているのが「愉快な仲間」といえる所以です。
所属はまちまち、年齢もまちまち、お互い年齢は知りません。その必要がない仲間なのです。

そうはいっても発端ははっきりしています。 この年、社会経済生産性本部が派遣した欧州4か国の「欧州産業経済投資環境調査団」のメンバーで、欧州4か国とは当時のEU周辺国;ノルウェー、ポーランド、旧東ドイツそれにポルトガルです。
それぞれの所属は電力会社、ガス会社、「輸銀幹部、通産省課長、総合商社、電機・電子、自動車、鉄鋼などメーカー、損保」・証券などなど総勢約30名うち現地参加者3名というものでした。
初めての出会いだけに昼食時の最後10分程を使い順番に2・3人づつ自己紹介のShort Speechをしてもらいました。 これでお互いにぐっと理解深まりました。

この旅は極めて和やかに、しかも立派なリポートにまとまりました。それもそのはず、出発前に事前勉強会を重ね、訪問先(全部で約30ヶ所)ごとに担当者を予め決め、しっかり議事録を作っていったからです。当然のことながら、先方のBriefingのあとの質疑応答も大変活発でした。

お別れはポルトガル・リスボンの空港でした。みな忙しい時間を割いて集まってだけに、急いで職場に帰られたことは言うまでもありません。

その後、それぞれの道で昇進、そして今やリタイヤー、未だに当時の企業にとどまっているのは1名のみ、それもそのはず当時まだ海外支店の課長職だったKさんで、一番若いだけに永久幹事を引き受けてもらっています。

あれから17年、毎年いわゆる“Reunion”の会をずっと続けています。こういう会が続くのは幹事に負うところ大で、毎回、約15名が参加してくれています。

今回は皆さんが輝いていたころの肩書でのご登場となります。

会合の度に近況報告をし合うのですが、政治問題、経済動向、地球温暖化問題、読むべき本、新しい技術動向についての解説、定年後の生きざまなどなど、お互いに高め合っているのです。

この間残念なことに3名の方が鬼籍に入られました。

この先いつまでもお互い元気に会い続けたいものです。
   
           団長  岡松壯三郎