書評】『人に好かれる法』
近藤信緒著、山見博康編
05/03 06:54
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60年前に50万人が読んだベストセラーの復刻。併せて本書を「座右の書」としてきた編者が本書の終章「人に好かれる五十ヶ条」を解説した『だから嫌われる』も同時に刊行された。
著者の本名は池田敏子。「実用書の池田書店」の創業者。女性起業家のパイオニアだ。「真心の豊かな人の前に行くと、われわれはその人の前だけでも弱い真心が背のびをする」「最も命令の巧みな人は、自己の要求を相手の心のなかに彼自身の命令として植えつけ得る人のことだ」など金言が詰まっている。荒廃した戦後、精神の指針を失った青少年の道しるべになったに違いない。
編者の『だから嫌われる』も、コミュニケーションを円滑化し、「人間力」の向上に役立つ内容。
(ダイヤモンド社・1365円)