『至誠の咆哮』
今日のテーマ:『人を知る秘訣』
第21条「かも、かも知れない」
2011年9月25日(日)
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人は威張りたい。特に年を取ると威張りたい。威張りたいのは、自信がないからだ。
負けるかも知れない、損をするかも知れない、馬鹿にされるかも知れない、常にかも、かも知れないと心の中で臆病風が吹いているから威張りでごまかそうとするのである。
人が馬鹿にしても、損をしても、負けても、世間の風などに驚かぬ、自信のある人間は、決して威張らない。決して威張らぬ人間は自信満々なのである。勘違いしてはいけない。
上にペコペコ、下に威張る人も多い。聞えよがしに怒鳴ったり、見えるように人を叱ったり、肩で風切るように歩く人物も、その行状をちょっと注意してみるといい。
きっとどこかで怖がっている本心が覗いているものだ。毅然として、泰然として、人に振り回されず、己の信じる道を歩むところに自画自賛の本質がある。
「声の調子や目や表情には、言葉の選び方に劣らぬ豊かな雄弁がある」(ラ・ロシュフコー)ことを忘れてはならない。そして「他人に対して抱く信頼の大部分は、己の内に抱く自信から生まれる」のである。