今日のテーマ:『人を知る秘訣』
第19条 「他人を読む」
2011年9月19日(月)
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自分がひどくけちんぼでも、人をけちんぼと考えられない人間、自分が怒り易くても、人を怒るとばかり思わない人間、自分が竹を割ったような人間でも、相手のくねり曲がりを知る事の出来る人間・・・、そう言う人間は役者が一枚上である。
誰でも自分の欠点や長所は人にもあると思い込み易い。他人の中に自分と違って点を数多く読み取れる人間は少なくとも優秀である。時に間違う事はあっても。
岡倉覚三は
「おのれに存する偉大なるものの小を感じ ないものは、他人に存する小なるものの 偉大を見逃しがちである」
(『茶の本』)
を記している。
我々は、往々にして自分を過大評価し過ぎる傾向にあることを肝に銘じておくといい。
一方では、自分の能力を信じ、そのわずかな可能性に賭けて、自分の目標やビジョンを目指していかなければならない。
そのバランスの上に人生は成り立ったいるのであろう。
一つ言えることは、自分を過大評価する人間、それは自分への誇りであり、自信でもある。そのウエイトが高い人の方が成長する確率は高いであろう。
自己信頼と誇り、自分には出来るとの自惚れ、自負が使命感や情熱を産み出し或る業績を成し遂げる源泉ともなるのだ。
他人を読むことは、そのバランスを他人の中に読み解くことでもあろう。