バリューインテグレーター(価値統合家) 『至誠の咆哮』
今日のテーマ:『人を知る秘訣』
第14条「短気と気長」
2011年6月27日(月)
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成功する経営者に気長な人はいないと言われる。成功者はせっかちな人である。
しかし、せっかちと短気とは異なる。
また、短気な人を見ると、直ぐに気短かな
人と思う。ところが短気と気短かは大変違う。勿論そう言う人もある。
しかし物事に直ぐ怒ると言うのはその人の感情の一面の現れで、こらえ性のない、
あきっぽい持続力のなさとは余程違う。
直ぐ怒るひとでも、物事に対して忍耐強く、大まかな気持ちで耐える性の人があり、ニヤニヤと何時も笑っていて如何にも気長に見えながら、物事には飽きっぽく、せっかちで注意散漫で、てんで一つの事を為し終えない人もある。
さらに根気とねばりというものも必要だ。根気はしかけた仕事を途中で投げ出
さないで、どこまでも持ちこたえていくという意味でつまり持続ということです。
ところがねばりとなると持続に加えて、いわば根気を生み出す呼吸というべき
趣あり。何か物事を成し遂げたいと思って根気強く頑張っても必ずへこたれてくる。
2-3度止めようと思っても何とか根気で続けるが最後のところがねばりであろう。
森信三は「このねばりというものこそ、仕事を完成させるための最後の秘訣で
あり、同時にまたある意味では、人間としての価値も、最後の土壇場において
このねばりが出るか否かによって決まると言ってもよいと思うほどです。
すなわち百人中97-98人までが投げ出す時、ただ一人粘りにねばり抜く力こそ、
ついに最後の勝利を占める、最も男性的な精神力と言うてもよいでしょう」
(『修身教授録』)と明快である。