バリューインテグレーター
     (価値統合家)の
    『至誠の咆哮』
今日のテーマ:『人に好かれる法』第95条
「異色のある人」
2009年3月21日(土)NO.187
   
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第95条 異色のある人 

誰にでも好かれるとは言えなくても、異色のある特色の人は、必ず誰かに好かれている。世の中には悪魔的不良的なものに、魅力を感ずる人もいるものだからである。

それは人間というものが、平凡さに飽きたらず、何か異色なもの、特色あるものを探し求めているからである。そしてまた、事実、変人奇人の中には、非凡な才能の人もいるものである。

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『バカの壁』の養老猛司さんが「個性はない。もともと人間は個性だ」と喝破したように、生まれも育ちも異なった親から生まれた子供はそれぞれ個性そのものなのです。その中でも更に普通に個性的な人はいわばそれ程の個性ではないということ。それは所謂常識の範囲の個性ですから。

つまり、変人・奇人になって初めて、個性的だという表現をするべきでしょう。歴史上に名を残すような人物つまり偉人=異人です。
天才は皆、常識を超越した考えをし、常識の枠外のけた外れのことを実行する人ですから、その当時は異常な変人・奇人に他なりません。
最近では、3人のノーベル賞もありました。30年位前の“異常な”論文が評価されたのです。スポーツでもイチローの偉業も、三浦雄一郎さんの75歳最高齢エベレスト登頂も然りです。
といっても、9割は凡人つまり普通の個性と思えば、なかなかそこまではいけません。しかし、その中で、とんでもないことをやろう、とすることに非凡さがあるのです。凡人が思いっきり奇人・変人を演じても常識の範囲内ですから、真の天才から比べれば対して驚くことでもありますまい。

物事の発展、技術の発明、人類の進歩等々そのような人達によってのみ進むのです。
奇人・変人を恐れることは改善、進歩、成長、向上、飛躍といった言葉とは無縁。真(まこと)の奇人・変人・異人が次世代をリードする思想家をなるべき人物です。

「思想家とは人類の蒙を拓き、その前進を促す者」(ショウペンハウエル)です。
それぞれ小さな奇人変人異人になること、つまり小さな思想家になりましょう。
自分の目の前の蒙を自分の力で少しでも拓き、自分の足で少しでも前進し、自分の近く、すぐ周りの人、物、物事の前進を少しでも促すことを心がけましょう。

大きなステップより異なった小さなステップを数多く踏んで、前進するのです。
色々なステップとは自分しかできない変化と誰にも真似のできない奇術的な方法です。あらゆる所に独創性を。

それは大きなステップを踏み切る助走なのです。その積み重ねが力を貯え、いつに日かビッグステップへと導くことになります。
“無限界人間”を目指しましょう。

 「自分に課せられた“あらゆる限界”を取りはらうこと、これこそが『自己変革』の境地である。そしてこの境地に達すると、あなたは奇跡のような素晴らしい人生を生きられるだけでなく、奇跡そのものを生み出せるようになる」

(ウエイン・ダイアー
 『小さな自分で一生 を終わるな!』)