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今日のテーマ:『人に好かれる法』
第93条 「出しっぷりのよい人」
NO.183
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第91条 出しっぷりのよい人
金を出すにも、人に暇をやるにも、物を贈るにも、出し渋る人は嫌われる。
どうせ同じ事なのに、ぐずぐずと時間をかけ、愚痴を言い、理屈をこねないと出すものも出せず、決めることも決められない人がある。結果が同じなら、ずばりとやれば、受ける方もすがすがしい。流れの早い河の水は澄んでいる。
諦めのおそいと気持ちもよどんで相手の気分をすっかり腐らせる。さらさらといつも清水の流れるような爽やかな人を好かぬ人はいない。
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「決める」とは、
1.決定する
2.決心する
3.思いこむ
4.選び定める
5. 技を仕掛けて成功させる
という五つの意味があります。この決めるときに、
▽すばやく決める
▽きっぱり決める
▽あっさり決める
の三拍子そろった人が、決断力がある人でしょう。
「決断」とは、方針・行動・態度などをきっぱりと決めること、です。
このような人が、熟慮していないかというとそうではなく、深く短時間で考えて決めるのです。勿論、その浅深と長短は、各案件(テーマ)によって変わります。
決断力ある人は、平たく言えば、
○出しっぷりの良い人
○気風(きっぷ)の良い
○親分肌の人
であります。その逆の人は、
▼愚痴っぽい人
▼愚図愚図する人
▼のろまな人
▼理屈っぽいひと
となりましょう。但し、
決めることが速いと、軽はずみな人、軽率な人、考えのない人ともなり、
決めることが遅いと、熟慮、深慮する人、重々しい人とも見做されます。
そこがなかなか難しいもの。全ては臨機応変に対処していく以外にはありません。
つまり、対応力です。
今年3月23日の私のブログで、OQCの能力を高めよ、として、
1. 感性を常に“ON”にしておく
2. Question(質問)能力
=Qする能力xQ予測能力を高める
3. Cut in(切り込む)能力
を日々研磨するよう推奨しました。
この出しっぷりがよい人になるには、特に、Cut in能力を磨くことです。
つまり、絶妙なタイミングで切り込むことです。このストレートなアク
ションが、相手にとっては、時に率直さになり、素早さを感じ、爽やかさに心が洗われるのです。
そのためには見えない情報を読む努力が前提になります。
■ モノの裏側に隠れた本質を見ようとする
■ 人の表情の裏、心の奥底にまで想いを 馳せようとする
■ 話の裏側に潜む真意を察しようとする
■ 活字の行間や映像の裏が語りかけるも のを読もうとする
のです。
結局、真の出しっぷりがよい人になるには、一方的ではなく、思いやり能力の高いことがその資質にある人ではないでしょうか? 相手のためには、今、決めてあげる方がいいから、決めて実行する!という心情にならなければ、こちら都合での言行となりましょう。
何気なく云う言葉も、無意識のような振る舞いも、
□ 常に相手の状況
□ 周りとの関係
□ 全体の環境
に応じて、瞬間的なしかし心奥に達する計算に基づいたものでなければなりません。
大空の雨は分けてはそゝがねど
うるふ草木は己(おの)がさまざま
(新渡戸稲造)