バリューインテグレーター(価値統合家)の『至誠の咆哮』
今日のテーマ:『人に好かれる法』第92条
「呼吸を合わす」
2008年9月21日(日)NO.183
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第92条 呼吸を合わす
そっと呼ばれたら静かに近づき、陽気に大声で呼ばれたら元気な返事をするというように、相手の気分と呼吸を合わせる人は、なんとも言えず好ましい。考えのピントがぴたりと合い、感情の波がすぐ伝わり、適宜な相槌、暗黙のサインもぴっと勘づく、意気統合せずひはいられない。間のびした返事、ずれた考え、ピントはずれの
気転、奥歯に物のはさまったような物言いをする人と比べて、なんと水際立っているだろう。
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呼吸が合う、意気統合、勘がいい
・・・だから好かれる
私は、広報・危機対応コンサルタントとして、OQC能力を高めよ!と力説しています。
なぜなら、「広報は情報を司る」のが仕事です。その情報は、目に見えないものです。つまり広報とは見えないものを見る仕事ですから。このことは、広報のみならず、どんな仕事においても必要な能力です。
OQC能力に長ければ、ビジネスにおけるいろんな局面が優位に展開していくことは間違いありません。
これからは、「O・Q・C能力」を高める努力をしましょう。
【O】全身の感性を常に“ON”にしておくことです。そして:
1.行間が語りかける想い:
モノの裏側に隠れた本質を見ようとする
2.表情に隠された心情:
人の表情の裏、心の奥底にまで想いを馳
せようとする
3.物腰が醸し出す情熱:
動作の裏感に隠された心情を感じとろう
とする
4.言葉の裏にある本質:
話の裏側に潜む真意を察しようとする
人間は、すべからく、自分の中にあるものは、自分に都合の良い場合には、小さくても偉大に見え、他人にあるのは大きなものでも小さく見えるものです。このことをしかと肝に銘じておくべきです。
【Q】Question質問の能力には、2つあります。
1.Q(質問)をする能力・・・質問力
2.Q(質問)されることを予測する能 力・・・質問予測力
これらの能力は砥石で研磨することができます。その砥石とは、日々の小さな努力であり、特別なコストも時間も不要です。物事に対して、つねに問題意識を抱き、疑問を持ち、Q&Aつまり自問自答していく習慣をつけていけば必ずや向上できます。
アイデアに行き詰ったら、質問し、問いかけ続けると脳は必ず応えてくれるもの。
Qを意識せずとも自然とQが出てくるようにまで訓練・研磨することを心がけましょう。
すると、
● 独自の着想
● 独特の発想
● 独創的予想
ができるようになります。Q能力は磨けば磨くほど感性が高まり光ってきます。それには、好奇心を旺盛にし常にQを想うことであり、物事の本質を見抜き、事象の裏側を見ようとすることです。
日々の訓練により、
▽ 多様に多数出す
▽ 多角的に集める
▽ 異次元から探す
ことができるようになります。
そして、それ以上に磨くべきは、質問予測力です。質問力は、誰もが気がつくのですが、実はこの質問予測力の重要性についてはあまり言われていません。
この能力が高い人ほど、察知力に優れ、相手への思いやりの強い心根の優しい人といっても差し支えないでしょう。
▼相手の顔色を見て、その考えを察する
▼相手の言葉を聞いて、その真意を測る
▼相手の態度を観て、何が判らないかを 予測する
▼相手の目を視て、次の質問を予想する
従って、この二つのQの能力を幅広く磨きましょう。
研げば研ぐほど、ビジネスに携わる者としての身に見えない実力がいてくることになります。
【C】折角の“Qの能力”も“Cの能力”無しには生きてきません。
それは“Cut in切り込む能力”です。端的に言えば、
■ 疑問は即座に尋ねる
■ 問題は即時に切り込む
の二つの能力のことです。
それには、次の三つが大切です。
▽ 絶妙なるタイミングと俊敏な動き
▽ 神妙なる物言いと率直な言葉
▽ 断固たる物腰と柔軟な態度
絶妙なタイミングに率直な言葉で、断固Cut inするのです。
お客様対応などにおいて、タイミングを逸すると取り返しがつきません。
どんな仕事も、つねに時間との戦いです。もちろん、遅れることは致命傷になりますが、さらにタイミングの大切さも肝に銘じていましょう。
このようにして、どんな状況でも、どんな相手でも、お互いの尊厳を崩さず、適切にして対処し、かつ確固として善処するのです。
それが自らの品性を高め、いかなる仕事においてもそれぞれの卓越者になる着実な航路となるでしょう。
「真砂なす数なき星のその中に
吾に向かひて光る星あり」
(『竹の里歌』正岡子規)
鈍い、遅い、タイミング悪し
・・・だから、嫌われる