「レクチャー付きと
同席アレンジ推奨の理由」
2011年5月6日(金)
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「一斉発表」には、発表者が説明する「レクチャー付き(レク付き)」発表と単なる「資料配布」の二通りあるが可能な限り前者が望ましい。テーマの重要度に応じて、トップや経営幹部あるいは技術者なども
同席して、記者の疑問にすべて答える体制で臨む。
同席者をつける理由は、記者サービスの徹底と社員啓蒙だ。より豊富で詳細な情報提供は、記者の発想を豊かにし、記事が膨らみ、多く掲載される可能性がある。記者は1回で必要な情報を得て、取材を終わらせることを望む。
広報担当は、記者の質問を可能な限り予測しそれを完璧に応えられる人物を同席させ、また必要な資料を準備する必要がある。それが広報の義務だ。
もう一つの狙いは、幹部社員に発表の場に出席する機会を与えること。
広報意識の啓蒙と高揚のために、メディアトレーニングを実践できるチャンスだ。会社を代表する役割なので、その人選には心を砕こう。
記者クラブへの資料配布の際、広報担当がレクチャーすることができる。
また、「取材要請」や「取材申込み」の個別取材においても同様、きちんとした情報サービスが広報人の務めである。
テーマに沿って適切な役員や専門家をアレンジするのである。一斉発表と同じく、幹部社員に対する広報教育・啓蒙の一環と考え、記者応対の経験を堆積することは長期的に意義がある。
こうして、同席者をいかにアレンジできるかによって、広報担当の実力はすぐ判る。ここに記者の質問を予測する力とそれに応じて資料と人を万全準備する実力が養成されるのである。