■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   『広報卓越者になる法』       今日のテーマ:「記者とはこんな人」
   2011年3月20日(日)
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

記者とはどんな人でしょうか? お付き合いする上ではどんな点に気をつければいいのかいくつかのポイントを学びましょう。とはいえ、記者を難しく考える必要はありません。人間として1対1のお付合いをすればいいのです。
ジャーナリストは、天下の公器としての立場ですから、その心の奥底にある真の役割への誇りや目指すビジョンがあります。
実は、こんな人です。

【比べ人(ひと)】
記者は多種多様な情報を比較検討していつも比べています。正当に比べるために色んな秤(はかり)を 持っています。正しい秤を幾つも持つ記者は優秀です。しかし、誰もがそうとは限りませんので、広報担当としてきちんとした秤つまりものさし、それは常識でもあり、その時々の判断基準でもあります。

【選ぶ人(ひと)】

モノに応じた色んな基準の秤で測り、社会に役立つ・有益な情報を選びます。
一方、害を与える不利益な情報・悪い情報も選ぶのです。それを見抜くこと。

【まとめ人(びと)】

選んだ情報を、社会に判りやすくまとめます。少ない字数で誰にも理解し易くまとめる力は秀逸です。従って判りやすい説明や記事にする時に有益な資料を準備すべきです。そんな人は喜ばれます。
記者の手間を引き受ける人は喜ばれ、将来の伸び代が大きいものがあります。

【伝え人(びと)】
夫々の持つ媒体を利用して、適切にタイムリーに伝えます。
その伝える範囲・方法にはそれぞれ特長があります。記者はどれをどのように読者・視聴者に伝えるか? その切り口とその内容に独創性があります。その辺を勘案して情報提供するのが広報担当の腕です。

【評す人】

記者は第三者評価機関です。自社情報の「評価者」と思えば,自分が謙虚になれます。評価に通ると勲章(記事)が頂ける。
勲章は信用。幾つもの勲章で会社に信用を積み重ねるのです。

【正す人(ひと)】
 記者は企業や社会の悪を暴き、間違いを糾弾し、正しい方法へ導く人です。
社会を代表して論説し、社会を代弁して意見します。間違いを起こす人・企業・政府・・・を正すのです。

【〆切の人】
記者が最も重視するのは、〆切です。広報担当は、これを常に意識し、何か頼まれたら「いつまでに?」と尋ねる癖をつけ、それを厳守することが信用されるコツです。

【特ダネ主義】
ジャーナリストになったのは、正に特ダネを取るためです。独占記事=スクープ記事をものにして、世間に衝撃を与えることです。つまり、横並び情報=プレスリリースは大嫌いなのです。このことがよく判っていない広報担当者がいかに多いことか!

以上のように、記者とお付き合いする際に、それらのポイントを良く理解しておくことが大切です。後は、人としての良識あるお付き合いをすれば結構です。