Q:私は、3年前に設立されたファッション業界のベンチャー企業のPR担当です。雑誌にいかに取り上げられるかを模索しているのですが、雑誌の特長を教えて下さい。また、情報提供のコツを指南してくれませんか?
A:
【雑誌の特長】
第一は、“物語性=ストーリー性”です。新聞よりも速報性には劣りますが、読み物として深く掘り下げた内容にできることです。従って、ニュースというよりも、一旦新聞やテレビ等でニュース報道されたテーマに対して、その背景や経緯、それに報道された内容の検証及びその問題点の本質などに関する内容に興味があるのです。そこで、開発に至る苦労話等々より詳しい資料を提供する姿勢が喜ばれます。
第二は、ターゲットを絞っての情報提供により深く広く浸透できます。
性別、年令、地域、趣味嗜好別に読者が分かれていますので、商品PRにおいて自社商品のターゲットがどの雑誌の読者とマッチするか?、マーケティング戦略上の狙いの地域にどの程度浸透しているか?等多様な角度から読者層を調べ、アタックする雑誌を検討しましょう。
雑誌ごとに「媒体資料」があり、読者の年齢別構成、職業別構成、役職別構成、地域別構成など細かいデータによって検討に最適です。ホームページからもダウンロードもできます。
第三は、その反復性・記録保存性です。新聞のようにすぐ廃棄するというよりも、雑誌のまま数ヶ月間とっておき、好きな時に読み返したり、興味ある記事を保存することも多く、他の人にも読んでもらえます。
第四は、ビジュアル性です。活字媒体とはいいつつも、ビジュアルを重んじ、新聞に比べてカラーページが多くなる為に、商品やブランドイメージを高めたい場合に優れた媒体です。
【情報提供するには】編集部には日に百件以上のプレスリリースが来ることもあります。タイトルを“見て”面白しそうなものだけを企画会議に乗せる。
記者は面白い旬の情報であればいつも探しているので、プレスリリースでの情報提供は、「特徴や差別点が数秒で一目で判るように」すること。事前に電話し担当者を聞き、その宛名にFAXし、翌日位にフォローの電話を入れることが大切。「日本一!でもその証がない」や「面白いけど裏がとれてない」のが多いので、自画自賛したらバックデータ!です。数字データや実績、権威からのお墨付き等を絶対に忘れないで下さい。
【書籍】自社が有力な書籍に取り上げられることは、それだけ際立って優れたものをもっていることです。もし、著者から打診があればどのように掲載されるかや内容に問題なければ受諾することです。事前の原稿チェックを頼むこと。