『広報卓越者になる法』
今日のテーマ:「PRとは?」
2011年1月11日(火)
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私は、ネット通販でのビジネスを始めようとしているのですが、まず「ピーアールに力を入れる必要がある」と言われます。そもそも「ピーアール」とはどんな意味なのでしょうか? 分かりやすく教えて下さい。
A あなたは朝目を覚ましたら、顔を洗い、歯を磨きます。外出する前に鏡を見る。女性はお化粧したり、服装を整えます。男性も同じです。
それは何のためですか? いくつかの理由がありましょう。
▼相手の気を惹くため気に入られたいため
▼相手に良く見せたいため見られたいため
▼立場としての身だしなみとして
▼清潔な身なりを保ちたいため。周りに不快な感じを抱かせないため
▼相手を驚かせたいため、金持ちに見せるため 逆に普通の人に見せたいため
それでは、何を基準にして、お化粧や服装を決めますか?
そのお化粧や身なりを考える時、何を基準にしているのですか?無意識にやっていることでも、改めて考えると、何かを基準にあるいは何かを目当てにして化粧し、身支度をしているはずなのです。
例えば、今日の予定は何かを考えてその場にふさわしいお化粧や服装をするでしょう。誰に会うか?何のミーティングに出席するのか?などを考え、決める際には、「こうありたい自分」「目指したい自分」が心の奥底から、本当にそれでいいのか?などと問いかけます。そして、ありたい自分、あるべき自分、目指す人間像、尊敬する人物になるなど、その時々に応じた基準によって、よりそれらしく見せるために工夫を凝らすのです。
手持ちの服の中でのより良い組み合わせを考え、T(Time時)P(Place場所)O(Occasion機会)に応じて身だしなみを整え、その時々に相応しい自分になり、見せたい自分を演出するのです。
つまり、自分は自分の演出家=プロデューサー(Producer)なのです。
人は誰しも自分が大好きです。少しでも、よく見せたいのです。
そして、どんな態度をとるか?誰に何をどのように発言するか?などを毎時毎分毎秒考えているのです。
人は日々「自分PR」しているのです。それに気付かないだけ。生まれた時から、自分が自分の「PR担当」であることを忘れないようにしましょう。
しかし、化粧を念入りにすればする程、素顔から離れることになり、化粧が行き過ぎて偽装に近づいていることを自覚する必要があります。
自分に備わっている以上のものを見せようとして見え透いた努力をしてはなりません。シェークスピアは、「時として外見は実態とはおよそかけ離れているもの。世間はいつでも上面(うわべ)の飾りに欺(あざむ)かれる」(『ヴェニスの商人』)と警告しています。
この自分のPRと会社のPRを同じように考えるとよくわかります。会社の活動をTPOに応じていかに適切に美しく見てもらうかが、経営におけるPRの役割です。
つまりPR担当とは、
会社の「ファッションコーディネーター」であり「身だしなみの演出家」
とも言えます。
そのための手段・方法は問いません。