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『広報卓越者になる法』
今日のテーマ:
日経新聞産業部次長にインタビュー 2009年9月2日(水) NO.21
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「新任広報担当者に期待する」
Q.1ネット時代、これからの広報はどん
な役割を担っているか
A.1企業の動向を社会に伝えるという基
本的な役割は今後も変わらないで
しょう。ただ、ネットの普及でニュ ースリリースなどを消費者らが直接 目にする機会が増えると考えられま す。このため、より迅速な対応が求 められるほか、消費者ら市民により わかりやすく企業の動向、姿勢を伝 える必要性が高まるでしょう。
Q.2広報担当者に求められる資質とは
A.2まず事実を正確に把握する能力でし ょう。社内の情報を集められる情報 収集力も必要と思われます。
Q.3広報担当者との付合い・コミュニケ ーションについてのアドバイス
A.3企業と新聞社という単純な関係だ
けでは記者とのコミュニケーション は成り立たないと思います。信頼関 係をつくることが大事でしょう。
Q.4どのようなプレスリリースが望ましいか。
A.4まず、事実関係(主語、日時、製品 なら仕様など)がはっきりしている ことでしょう。提携関係を結ぶとい うニュースリリースなら、どんな事 業をいつからどのような協力関係 で、といった事実関係が重要になり ます。その上で、事業の経緯や業界 のバックグラウンドがわかる資料が あればありがたいと思います。
Q.5プレスリリースはどの形で届くこ とが望ましいか。その優先順位は?
A.5(1)FAX(2)メール、 (3)郵送。
記者は外出しているケースが多く、出 張する場合もあるため、緊急性がある 場合はまずFAXでいただけると誰か の目に触れやすいと思います。緊急の 発表でない場合はメールで送っていた だくと、写真などのデータ管理がしや すくなるメリットがあります。
Q.6記者にとって、一斉発表と個別取材 とは、どのように 異なるか?
(情報提供に関する考え)
A.6一斉発表によるニュースの記事化は 各媒体の共通情報ということになり ます。新聞社は他の媒体に出ていな いオリジナルのニュースを記事化す ることが大事だと考えています。そ のためにはまず個別取材を受けてい ただけたらと考えます。
Q.7御社に、情報提供したい場合にはど うしたらよいか?
Q.7業種ごとに担当記者がいますので、 担当記者に連絡をしていただければ と思います。あるいは業種を担当す るデスクに連絡をいただいても結構 です。
Q.8新任広報担当者はどんな勉強をした らよいかについてのアドバイス
A.8まず、自社の業界の置かれている状 況を把握し、自社の事業がどんな立 場にあるかを把握することだと思い ます。
Q.9企業危機発生時の対応に関するア ドバイス
Q.9明らかにできることはすべて明らか にすることだと思います。体面をつ くろって、情報を隠したりすると、 後に隠していた事実が明らかになっ たときに、企業イメージはさらに悪 くなります。
Q.10ネット時代の広報担当者へのアド バイス
A.10ネット時代だからといって広報担 当者と新聞記者の関係が変わるとは 考えていません。記者の要望にそっ た取材をアレンジしていただくこ と、迅速に情報を提供していただく ことをお願いします。外部の目で、 時には厳しい助言を顧客に対しても できるようにしてもらえればと思い ます。
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