情熱のせて率先しよう
2008年12月14日(日)NO.11
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情報に 情熱乗せて率先す
人の痛みがよく判る人
『成功への情熱』(稲盛和夫著)に「情熱は成功の源です。成功させようとする意志や熱意、そして情熱が強ければ強いほど、成功の確率は高いのです」とある。
卓越者を志望する人物は、まさにこの情熱を心魂に抱いている人だ。目の前の目標だけを追いかけず、将来の企業理念やビジョンの実現という成果を常に見据える。
そしてひとつひとつの情報に情熱をのせて、業務遂行に邁進する。何事も率先垂範し、プロアクティブ(先取能動的)な言動を行う人物であるべし。
ネット時代の秒速での進歩進化により、情報はますます高速化し、かつ大容量となっている。その中から必要な情報をいかに他社より早く、多く入手できるか? そして経営戦略に活用できるか?という厳しい凌ぎを鋭く削れる人でなければならない。
その一方で、繊細な心がいる。小さなもの、弱いものの心の痛みが判る人が望ましい。少なくともそうしようと思い、願い、努力する人である。
「広報」には、社内外においていろんな階層の人が多く関わる。そこには意欲と欲望・期待と嫉妬・誇りと野望・好きと嫌いなどが渦巻いている。人事は公平にしなければならない。ところが、人の行うことで何をもって公平と言えるのかは難しいところである。公平にしようとしても完全にできることはありえないのである。
なぜなら、
▼個人の自己評価と会社の客観評価
との違い
▼個人の希望部署と会社の必要役職
との違い
▼個人の満足度合と会社の満足度合
との違い
が出来るからである。
そのギャップが嫉妬を生み、その狭間に悲哀が籠る。
人間の欲望と野望が失望を促進し、その谷間に自己の尊厳が沈む。
このような状況に陥りがちな中において、広報卓越者は自らを正し、周りを励まし、それぞれの心に火を点し、各人の勝路を見出してあげることがその大きな役割の一つでもある。
人は皆自分が最も可愛い。自分のことを考えるのが精一杯であるのが普通であろう。しかし、広報卓越者たる者は、自分一人のことを一早く克服し、他人の困難を共に除去してあげられる人にならなければ
ならない。
○より弱い立場にある人たちの心情を
理解してあげようとする人
○その心根を深く感じ取ろうとする人
○共に悩み、共に語り、共に解を求め
て、親身になってあげようとする人
は、卓越者の素養を満たすこと充分である。
「寒さにふるえた者ほど
太陽をあたたかく感じ、
人生の悩みをくぐった者ほど
生命の尊さを知る」
(米国詩人ホイットマン)