□■□■□■□■□■□■□■□■□ 『広報卓越者になる法』
今日のテーマ:三つの決意を 2008年8月1日(金) NO.1
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一.卓越者よ 社長分身になる決意
伝道師から防波堤まで
広報卓越者を志望する者は、まず「社長の分身になろう」と決意することです。
この気合・使命感が大切なのです。社長のビジョン・理念や想い、戦略、商品・サービスの内容をきちんと外部に伝える「伝道師」としての機能を立派に果し、さらに危機に際しては、「防波堤」にもなる覚悟が要ります。その一挙手一投足が会社のイメージを高め、あるいは低めるからです。
今日は、広報者の手腕が、企業業績に反映する時代ですから、多くの企業が、広報の重要性を認識し、第一級の人材を登用し始めました。どの部署にいようとと自分の仕事を面白くする人は伸びますが、広報に携わる機会があればまさに、幸福者と天の配剤に感謝し、卓越者を目指さなければなりません。
宮本武蔵は「達人は、“我が兵法の世界において自分の他に誰がいようか、また自分こそは何としても極めよう”と深く決心し、朝鍛夕錬して技を磨き尽くし神通力を得る。これが武士として兵法を修業する気合い、心意気である」(『五輪書』)
とそれぞれの決心を促しています。
二.記事にする自信 しなければの危機感 記事にしなければ生きられぬ
次に大切なことは「自信」と「危機感」です。広報卓越者はまず「絶対に記事にするのだ」という「自信」をもち、かつ「記事にしなければならない」という「危機感」も抱いておくことです。記事にならない企業は生きられない、からです。
森鴎外は
「人の我を信ずるは、我先づ自ら信ずればなり」(『知恵袋』)
とし、“自分が先ず自分を信じて初めて他人が信頼を寄せてくれるようになる”と訓
(おし)えています。
三.確信せよ 記者は自分を待っている 特ダネ狙う期待に応え
三つ目は、「記者は自分のアプローチを待っている」との確信を持つこと。記者は有力情報をいつでも望んでいて、自ら情報を求めて日夜飛び回ってはいますが、魅力的な価値ある情報が飛んで来るのを願っているのです。
卓越者を志望する者は、その期待に応える努力をするのです。すると喜ばれ、それが続けば頼られるようになるのです。
広報卓越者を目指す者は、まず最初にこの三つを肝に銘じて日々を過ごしましょ
う。
「自分が現在手に引受けていることを、几帳面な飾り気のない威厳をもって、愛情をもって、独立と正義をもって果たそうと固く決心せよ。一つ一つの行動を一生の最後のもののごとく行うとよい」
(『自省録』古代ローマ皇帝マルクス・アウレーリウス)