人の尻馬にのったり、おだてられたりしていい気になってした仕事は、失敗すれば笑われ、成功しても、「ありやぁ、あいつの意見じゃありゃしない、おだてられてうまく行っただけさ」と馬鹿にされる。どっちにしても後悔するだろう。何をしても後悔したくないと思ったら、自分の考えで物事をやることだ。付け焼刃ではいけない。そして最悪の場合の覚悟を決めてかかることだ。そうすればちょっと良く行っても満足がある。

「身から出(で)し、さびを今更如何にせむ、

 捨てられしものと、なるを知りつつ」  高杉晋作

          (上京の途上、輿の中にて仕事を悔いて狂歌を読む)

「かくすればかくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」(吉田松陰)

「我事において後悔せず」(宮本武蔵)