実際押しの利かない人間は使えない。言う事も言えず引き下がってばかりいては、後へ後へと押しまくられるだけである。押しが強いという事は図々しいと言う事ではない。自分の目的、信念、義務に対する熱心、責任感が強ければ自然に出て来るものだ。
押しのない人と言うのは、物事に熱意がなく、責任感がうすいからである。目的にやましいところがなければ図々しいと言われるほどの押しを利かせてもかまわない。
勇気とは何か?それは対抗するもの、抵抗するもの、危険を伴うものなどへの積極果敢な思考であり行動である。それは日常の時には見えにくい。
しかし一端ピンチになったら、この勇気ある言動が必要となる。そんなときに押しの強さが発揮される。
真に勇気あるものが真の押しの強さを持っているのだ。なぜなら、ピンチを凌げる大きなポイントは、人への優しさであり、人心掌握であるが、それを遂行するには、冷酷さや非情さではなく大きな思いやりが要る。その第一歩は、最も弱いものへの配慮であろう。
強者には強く、弱者には優しい人物が真の押しの強い人物だ。これからの時代は掲げるビジョンをいかに実行に移して完遂していくかの力強さが求められる。そんな時に必要。押しの強さには手面的意味が含まれる。