人に聞かれては大変だと言うほどのことでなくても、人生にはそうとしておけばうまく行くというような事柄がいくつも生まれてくるものです。ところが世間の人はおせっかいが好きであり、かき回すことを面白がるからせっかくうまく行くことも冗舌な、うるさい人に何の意味もなくこわされてしまうことがあります。

 昔から「はかりごとは密なるを良しとす」という通り、自分の心の計画などはやたらに打ち明けるべきではないのです。

 もちろん言って実行するか言わないで実行するか・・・これは性格に拠ることが多いかも知れません。いわゆる有言実行か不言実行か?そのいずれにするかは、テーマにもよるしタイミングや実現可能性の見極めにも左右されることでしょう。

 何かを決心して実行しようとしても、凡人は大きな案件になればなる程、困難そうであればある程、まずどのように事を運ぶかを見極めてから発言することになります。


 その辺の見極めとその発言が一致した時には、世間の人が大きな信用をつけてくれることになるのです。

 有言実行の水泳の北島選手もその辺の呼吸を心得ているすぐれた人物だと言えるでしょう。

           山見博康