人間はだます事も好きな代わりに、だまされる事も好きなのです。「つい誘惑にひっかかって・・・」とさも困った様にこぼす人があるけれども、結構その誘惑に魅力があるからこそ引っかかったのです。
詐欺が横行する時代。つい儲け話に乗って、大金を注ぎ込んでしまうのはいつの時代も同じ。やはり汗水たらして儲けるよりも、労せずして儲ける魅力に負けてしまう。誘惑した者も、されたものも実は同罪なのです。
物事の考え方の甘い人間ほど誘惑に引っかかるのです。
魚心あれば水心。こちらに欲心がなければ誘惑は感じない。猫に小判を見せても欲しくは思わないのと同じなのです。
【山見博康】