小・中学時代からの友人を考えると、幾つかに分かれます。
1.文武ですぐれた友
2.頭はいいが運動は得意でない友
3.その逆で、運動万能だが頭の成績は今一歩の友
4.あれも出来る、これも出来る。どれも、これも結構やれるが、どれも中途半端な友
5.どれも能力はないが、人のいい友
会社においても、同様です。その中でも4の場合は、器用な人間です。何でも無難にこなすことは得意な友です。それは器用という才能でしょう。しかし、会社内或いは社会は、彼(彼女)のどの才能一つにも決して専門家としてのレッテルを貼ってはくれません。どんなに器用であっても、結局最後まで素人芸であるに過ぎないのです。身の周りの者が驚いてくれたり、褒めてくれるだけでは、一身を賄う報酬にはなり得ないのです。
そこで、その中で一つでいい。何か得意技を持つことが大事だと思います。自分に自信のあることを持つと、自分が誇らしくなります。どのレベルでもいい。これは、並以上、いや相当な腕前だと言われるものです。それは利用価値とも言えます。実力というのは実は「実の力」です。世の才子と言われる人は派手ではありますが、どの才能も物にならない器用貧乏ではもったいないのです。それが「実用価値」となれば、真の「実力」になります。
「人間の中にある才能はどれも、それぞれの木と同じく、めいめい固有の特性と効用を持っている」
(ラ・ロシュフコー)