勤めの続かない人、交際の続かない人、何か
やろうとしてもすぐ止めてしまう人、絶えず問題を
起こす人がいます。
このような人は、相手は変わっても常に主の変わ
らない人。そんな人は、どのように弁解してみた
ところで何か深い欠点のある人と思って間違い
ないでしょう。
いかに目開き千人目閉じ千人の世の中でも、
相手が一人でも二人でも長続きしないと言うから
には、何か性格的な欠陥があるか、余りにも考え
方が偏狂すぎるか、根本的なところで自分のこと
しか考えられない人と見られます。
こんな人の中には、一見派手で人目に付き、しか
も才気闊達で能弁家もいますから、一見惑わされ
るものです。
こういう人は、初めから敬遠し、出来るのであれば
なるべく近づかないのが利口者です。
もし、どうしても近づかなければならないとしたら、
いつ裏切られてもいい覚悟と心の準備をしておき
ましょう。
さもなくば、多少の才能があり、気が利いていても、
結局、飼い犬に手を噛まれるようなことになるもの
です。
何かおかしな人!との香りを感じたら、その臭いを
消そうとするよりも、匂いのしないところに遠ざかる
方が世渡りの道です。
「善きも友あしきも友よ鏡なる
見るに心のの隈(くま)をみがけば」
(藤井高尚)
【山見博康】