広い、平らな道を歩きながら、始終転んでけが

ばかりしている人もいれば、いつも危ない綱渡り

をやりながら、平然と無事でいる人もいます。

 道が平らだから危なくないと思うのも間違いなら、

危険必ずしも危険とは言い切れないのです。


要は、その人物の力量と、度胸です。


一定の修練を積んでしまえば、一本の綱の上も、

平らな道も渡る本人には同じ道なのです。


赤ちゃんのリスクと大人のリスクは異なるのです。

75歳でエベレスト世界最年長登頂という偉業を

達成した三浦雄一郎さんを思い起こしましょう。

そのレベルに達しなければその世界のことは判ら

ないものです。

 何事かを修練して身につける努力のない人間は

どこを歩いても転ぶでしょう。


               【山見博康】