新年度で新入社員の姿が目立ちます。希望と野望
に燃えたひと時。しかし、かっては「気楽な稼業ときた
もんだ!」と笑われた時代もありました。
数年経つと周りも見えてきて、出世のライバルの力
量も測り、自分の実力に対しては「こんなもんじゃな
い!」と自ら叱咤しては、なかなかままならぬ組織や
人間関係に抵抗してみる。係長・課長と上がる頃に
は摩擦を恐れ、自分の過大評価にも嫌気が差し、上
司に使われ、下に突き上げられる中間層の悲哀も期
待も出てくる。挙句の果てに会社生活への失望と先行
きへの不安も現れるのです。
というと何か悲劇的な感じがしますが、実は、会社と
いう所はもっと有り難い所なのです。心配は要りません。
むしろ、会社で楽しむことを学びましょう。
会社のいい所とは次の通りです。
1.自分では雇えない人を使える
2.自分では払えない金を使える
3.自分だけでは出来ない組織力を使える
4.自分だけでは浮かばないアイデアを使える
5.自分で考えた企画を実現できる
6.自分だけではできない成長ができる
会社には、幸いにしてビジネスの重要要素である人
・物・金そして情報の集合体です。会社では、これら
の資源をいかに駆使して、自らの優れた能力を発揮し
て、自らやるべきこと、やれることに注力することです。
その過程でやろうとすることが一歩一歩実現していけ
ば、これ程楽しいことはないでしょう。
特に若い時は、何事も自ら仕掛けることです。
会社での出来事は「命までは取られない」ことを肝に銘
じておくことです。
【山見博康】