私たちは毎日決断力が試されています。

毎秒、決断の連続です。決断力のある人は度胸のい

人とも言えます。度胸のいい人は頼りになり、人の

上に立って指導する立場になる実力ができ易いとい

えます。

そこで次の「五つの切る」を実践を心がけることは、

決断力向上の助けになります。

「五つの切る」で度胸のいい人を目指しましょう。

1.古いものを  思い切る

2.新しいものに 踏み切る

3.合理的に   割り切る

4.勘で      乗り切る

5.最後まで   やり切る 


経営者にとって「経営とは社員に良い仕事をしてもら

仕事」です。そこで、「五つの切る」を念頭において

仕事を進めるように指導し、そのような社風にするこ

とは、社員の自発性を促し、創造的発想を助長し、

革新的な作品(技術・商品・サービス)を産みだすイ

ンフラ構築を促進することになります。

ベンチャーとは冒険的試みであり、危険を冒して思

い切ってやる、あるいはリスクを冒してやることなの

で、当然失敗が多くなります。しかし、失敗したら

ぐ修正できるのです。早くやることは結果的に大き

なリスクをとる必要性も薄らぐようです。 

発展のない人・独創性のない人物には、やってみる

リスクばかりが大きく見え、やらないリスクが大きく

横たわっていることが見えない悲劇があります。


リスクを恐れていたどんな発展もありません。

飛躍的に事業を伸ばすとか、分の将来を抜本的

に変えたいと志を持てば、誰しも何かを賭けて冒険

しなければならないのです。そんなとき、過去・前例

・常識・年齢・役職などすべてから自己を脱却させ、

現状から踏み切ることです。三段跳びのように思い

っきり踏み切らなければ遠くへ飛べず、大きな飛躍

もありません。小さなリスクしかとれない人物には大

きな成長は決して見込めないのです。小さなリスク

は日々の仕事。少しでも大きなリスクを取っていく

のです。それを恐れないことです。しかしその遂行

にはいろいろなことを合理的に割り切っていくこと

です。いったんやり始めたら、いかに鍛錬された勘

で乗り切っていけるか? そして、あとはやり抜け

るかどうかです。

日々の生活に度胸の良さを見せ、小さな決断を

み重ねていく努力は、自らの運命を自らの力

で、少しでもいい方向へと導くことでしょう。

それを信じることです。


戒めのことば;

「胆(たん)は大ならんことを欲し、

 心は小ならんことを欲す」(『近思録』)

(大胆かつ細心を心がけよ)

                【山見博康】