少し投資の軸が変わってきている気がするので、自覚のために書いておく。自責の念も少しあるかもしれない。

元々は割安な株を買うバリュー投資が中心だった。

それが最近は、キオクシア、JX金属、住友金属鉱山など、いわゆるテーマ性のある銘柄に寄ってきている。

他にはSBI新生銀行や守谷輸送機も持っているが、買っている理由はそれぞれ少し違う。

まず、ここ数年の主軸を振り返る。

 

【2023年:商社】

バフェット効果と、インフレによる利益成長、PERの切り上がりを期待していた。

 

【2024年:商社・銀行】

商社は前年と同じ。銀行は政策金利の変化を見て買っていた。

なお、レバレッジをかけすぎて、植田ショックで年間マイナス。

なんでこのポートフォリオでマイナスやねんと言いたいが、持ち方を間違えたからだと思う。

方向性が合っていても、途中で投げることになったら利益にはならない。

暴落のどん底で投げたあと、「まぁ、この資産額でよかった」と思った。もっと資産が大きくなってから同じことをしていたら、金額的なダメージも大きかっただろう。

この時、自分のルールとして、レバレッジは常時1倍、チャンスでも最大1.3倍までにしようと思った。1.3倍なら安全という意味ではなく、自分に上限が必要だと感じた。

なぜなら、俺は損切りが遅いからね。

 

【2025年:PBR是正・地銀・建築セクター】

PBR是正は、ショットガンで広く買った。

地銀については、2024年に手放したメガバンクをそのまま買い直すのが悔しくて、ミニ株も合わせて30銘柄ほど買った。後に監視するのが面倒になって徐々に売り、他の地銀を単元で買い直した。

結果はともかく、「買い直すのが悔しい」は投資判断としては余計な感情だったと思う。

建築セクターは、PBR是正に加えて、建築価格の上昇が業績にどう反映されるかを見ていた。自分としては割安感があり、保有しやすかった。ただ、分散枠だったので、それほど大きく儲かったわけではない。

 

【2026年:地銀、後半からAI関連】

前半はほとんど株を見ていない。今年のここまでのパフォーマンスの大部分は、地銀の上昇によるものだった。

8月から相場を見直して、AI、半導体、非鉄の大きな流れを意識するようになった。

ただ、「今から乗っかるのか」という迷いもある。買ってはいるが、いつ降りるかを気にしている。

 

振り返ると、2023〜2025年も、割安という理由だけで買っていたわけではない。

 

インフレ、政策金利、PBR是正、価格転嫁。利益や評価が上向くきっかけを考えて、その中から割安に見える企業を買っていた。

だから、大きな流れを見て投資するという点では、今とそこまで変わっていないのかもしれない。

ただ、以前はPBR1倍以下の銘柄が多く、配当や株主還元の強化もあって、気持ち的には買いやすかった。もちろん、PBRが低ければ下がらないわけではないが、株価が動かなくても配当を受け取りながら待てる感覚があった。

 

今のキオクシアや非鉄関連は、少なくとも自分の買い方としては、それと同じではない。今後どれだけ利益が伸びて、それがどこまで株価に織り込まれているのかを、以前より気にしている。

 

AIが伸びるとしても、その期待がすでに株価に反映されていたら、投資としてはうまくいかないかもしれない。

 

それでいくと日水コンの売買も振り返っておきたい。

水道管の更新需要を考えて買ったが、元々PERが安いわけでもなく、期待したほどテーマとして注目されることもなく、数万円程度で損切りした。

ただ、「テーマにならなかったから失敗」で済ませると、自分が何を狙っていたのか曖昧になる。

 

さらに言うと、今は半導体を十分に理解できていないまま買っている。

というか、銀行株も理解しているか? 商社株も理解しているか? と言われたら、微妙なところである。

自分がいる業界なら理解しやすいが、他の業界について、どこまで情報を拾っていけばいいのか。

 

株も麻雀と同じで、不完全な情報の中で判断するものだと思う。

全部を理解してから動くのは難しいから、まずは利益を左右する大きな方向性を押さえることが重要なのではないか。

 

もちろん、それだけで儲かるわけではないし、理解不足の言い訳にしてもいけない。

読むこと、考えることをやめたら、株も麻雀もよくならないわけで……。

 

で、話を戻すけど、テーマ性があるからといって、何でも買いたいわけではない。

例えば、今の自分の判断では、アドバンテストやディスコを今の株価で買おうとは思わない。暴落したら検討するかもだけど。

 

例えばだけど

・PERやPBRなどの指標で見て割安。
・成長率20%を維持できそうなのに、PERがまだ割安。
・需要に供給が追いつかず、価格上昇で利益が跳ね上がりそうなのに、それが十分に株価へ反映されていない。

といった銘柄。

大きなテーマでなくても、価格転嫁による利益成長と配当を期待できる企業は気になる。

例えば、大東建託のサブリース事業はどうかと思っていて、分散枠で買う候補として監視中。

(配当利回りが良くかつサブリースの価格転嫁を店子にしていったらEPSは自然と上がっていくんじゃね?)

 

結局、テーマ性のある銘柄でも、自分としては割安さを見て買っているつもりだ。テーマに乗ることと、値動きに乗るモメンタム投資も、同じではないのだと思う。

 

色々アンテナを張って、「これはどうだろう」と仮説を立てる。

決算と四季報でその仮説を確認しつつ、相場の反応も見ていく。

とりあえず、インプットを続けていくしかないっすね。

モメンタム投資か、バリュー投資か。どちらかに明確に分ける必要はないかなと思う。