先祖代々、今も古の修験道を継承する山伏の最高位をもつH先達に、龍神巡りに連れていただいた。舞人、楽士、プロデューサー、生徒、という感じの8名を引率くださったのだ。
天気予報は雨。出かけるとき、小雨。
龍神巡りだもの、雨さ
と、先達は言う。
丸池様。まるいけさまという地名。
地元の人でなければ、道を間違えたかと引き返すような箇所の先に。
雨の止み間、
その色に息をのむ。
見たことない、碧。
逞しい木、絡み付きうねる木、朽ちた木も、枝も、水底に見える木も、
何を見ても龍神さまみたいだろ?と。
藤の木は、かなりな樹齢だろう。
静かな水面、光る葉
鳥の声
先達の法螺貝に続いて、祝詞、般若心経。いつの間にか自然に沿っていく笛。
祈りの言霊、音霊、揺れるのは舞いのよう。
一旦響いては、吸い込まれていくような
離れがたい、穏やかな場所。
また次へ