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No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

2月。ハジマリノ歌は『キミがいる/いきものがかり』



思考。
これはある程度、パターン化、マンネリ化しているのだと思う。場面や相手、物事の対象が違えど、行動やそこに至る発想とはおおむね同ジャンルに収まるような気がするわけで。

ゆえに、福沢諭吉は学問をすゝめたのだろう。教養を積みつつ、思考を進化させよ的に。いや、現状維持とは劣化なのだ、と言っているようにも聞こえなくないのだが。

とはいえ、もっと幅広いのだと思う。思考を掌る領域とは。
人間関係や属するコミュニティ諸々も関わっていそうなわけで、ゆえに、時に見直しも必要であると思うのだ。



やや余談でもあるのだが、成長戦略とかいうスローガンを掲げたがる思考もパターン化の一つだと思う。

多くの業界、社会全体、いずれも成長ステージは終わっているのに、それ一辺倒というのも何だかなあと思うわけで。そこに安心感を求めちゃいけないとも思うわけで。

ふむ。低リテラシーの維持とは人生負けだと考えているのだが、何事も創造的破壊が大事だとも思う次第。

さ。弛まなく。いこう。

価値観、働き方、人生観、諸々と『自分はこれで良し』とする思考が多様化する社会である。

もちろん、個人差というものはあって、右向け右なるもの、八方美人的なるものに心落ち着く派もいるわけだが、それもまた個性の一つなのかもしれない。

贅沢な時間、豊かな体験という類もそうだ。実に多様化していると思う。あなたは何に贅沢さを、豊かさを、感じるだろうか。

いまの時期だと、カニ三昧の温泉旅行とかもいいよね。ベタだが、旅館に泊まり、ほっこり的な。

大阪発の場合は、主に日本海側かな。王者、城崎温泉(兵庫)や丹後半島(京都)、加賀(石川)や北陸方面(福井・富山)も趣き多し土地だ。

 


個人的には、この冬場のアイスが堪らない。
寒空の下ではなく、ガンガンに暖房の効いた車中でアイスを食すことが、最高にラグジュアリーなのだ。

もちろん、アイスは何だって良い。コンビニアイスが殆どだか、ごくたまにサーティーワンのカップを手にすると、ニヤニヤが止まらない情態になる。『チョコミント+バナナ&ストロベリー』のスモールダブル的な。(ベリーベリーストロベリー、いちごみるく、チョコチップとの組み合わせも良し)

 

 

 

その他、これは通年に言えることだが、独りカラオケも然りだ。最高の癒しであり、心のビタミン剤でもあるのだが。(誰かと行くカラオケが好きじゃない、という意味ではない)

ふむ。早く桜を見たいと思う反面、ラグジュアリーなアイス体験も、まだまだ楽しみたい次第だ。いいね。四季って。

さ。明日も車中アイス。

ここ数日、なにやらネット上が騒がしい。
絵本作家キンコン西野さんのことだが、賛否両論の嵐が吹き荒れている。

周知の通り、この『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)は2,000円(税別)する。さらに23万部も売り上げているヒット作だが、ところがだ。

 

3ヶ月前に発売したばかりのこれを1/19よりネット上で全文無料公開したものだから、他のクリエイターから悲鳴にも似た批判が挙がったわけだ。『価格破壊が起きる、報酬が安価になる、産業が衰退する』的な。

特段、声優の明坂聡美さんとの応酬は激しいものがあったよね。ツィッターでのやり取りで。


 

いち傍観者としては、2つばかりが印象的だ。

まずは、炎上商法の常連人である西野さんらしいプロモーションだなと。というのは、反対した人も、批判した人も、怒った人も、みんな話題作りの協力者である。

彼はブログ上(1/19)で『お金の奴隷解放宣言』なる言葉を使っていたが、やるなあと。あくまでも想像だが、じゃんじゃん声を挙げてくれというトリガーでもあったのだろう。西野協奏曲なるもの的に。

とはいえ、こうできる人とできない人がいるわけで、彼はできる側、つまり、話題を作れる実力者であるということだ。(やるか、やらないかは、別として)

ま。これもまたネット社会ならではの産物なのだよね。布石からの炎上、その一連はただならぬプロモーションになるという。

つづいて二つ目は、人は自分にとっての価値を見出し、買う、という現象だ。

前述の通り、他のクリエイターの多くは『コンテンツの無料化は産業が衰退し、クリエイターの収入も減る』と異口同音的だが、一概にそうはならない。

というのは、この『えんとつ町のプペル』は無料公開された19日にAmazonの『本の総合ランキング』で1位に上昇した。今日24日時点でも2位につけているが、重版も決まり発行部数は25万部を突破した。

ふむ。無料公開後も紙ベースの絵本は買われているのだ。

 

その他、無料マンガアプリなんかもそう。ネットで読むだけなら無料なのに、紙の単行本も普通に売れている作品、事例も多々ある。有名どころでは、マンガアプリ『comico』発の『ReLIFE』だろう。(無料マンガアプリは、閲覧数に応じて作家側に広告収入が入るモデルも多いのだが)

ようするに、自分なりの価値を見出したモノを消費するメカニズムが働いた代表的事例とも言えるだろう。

たとえば、作家や原作者を応援、支持したい気持ちで紙ベースを買う人もいるかもしれない。

『えんとつ町のプペル』は紙で手元に置いておきたい。または、子供に読み聞かせるならネットじゃなく紙の絵本の方が相応しい、と感じた人もいるかもしれない。(おそらくだが、ネットで見て、紙ベースの絵本が欲しくなった人は一定数いそうだ)

 

はたまた、紙のモノに価値を感じる人もいるかもしれない。


あらためてでもあるが、可視化であり、情報を惜しみなく出すとは、プロモーションにとって超絶的だ。

ラジオから流れる曲もそうだし、ピコ太郎ではないがYouTubeと他のSNSとのコンボ効果も計り知れない。

ふむ。生活者が自分なりの価値を見出すには、『知っている、分かっている』が前提だが、あなたが扱う商品(サービス)は、どうプロモーションしているだろうか。

炎上は別にしても、多くの企業(店舗)や人に多くのヒントを与えた『えんとつ町のプペル事例』だとも思う次第である。