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企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

『目標を失っている状況です』。
今月3日、二刀流の大谷選手(日ハム)がWBC出場を辞退した際の台詞だ。

WBC、日本シリーズ、そして、大リーグというルートを目指したのだろうから、ふむ。心中察するものがあるよね。右足首の故障は。


その大谷選手だが、一時、花巻東高時代の『目標達成シート』なるものが話題になった。フレームワークの一種だが、求める結果へ辿り着くためのプロセスデザインとも言える代物で、おそらくは多くの高校球児も取り入れていることだろう。掲げた球速目標や打撃力アップ諸々の達成に向け、何をどう具体的にやれば良いのか的に。


 

さて、どんな仕事も結果が大事である。
特段、数字の世界で生きている人にとっては、分かりやすい象徴でもあるだろう。それ次第で境遇が変わり決まることも多いわけなので。

ゆえに、いち営業(販売)であれば、自分の数字にこだわる。
マネージャーであれば、任されている店舗等の数字にこだわる。
支店を任されていれば、支店全体の数字にこだわる。
西日本を任されていれば、管轄内の全支店の数字にこだわるのは当然だ。

一方、結果とは偶然の代物ではなく、デザインしたプロセスの必然物である。

時に、良くも悪くも運というものが枕詞的に使われたりもするけれども、それ自体もまたプロセスとの相関は強いわけだ。日頃の行いが良い(悪い)的な。

巷を眺めれば、数字を求めるがゆえの派手な取り組みが溢れている。さらには、その単発モノに頼り切るというか、その繰り返しで一年が終わっちゃうスタイルもあったりと。

 

ふむ。プロセスのフレームワーク、そのデザインが肝なゆえ、恒常的に横たわっているような気もするのだけれどな。テンプレ化された課題、スローガンが。(もちろん、気合や根性、泥臭さという類も大事)

さ。寝よう。全速力で。

 

すべき論。あるべき論。
周知の通り、おおむね他人に言い放つ論の一つである。

正論っぽく聞こえたりもするが、それとは到底離れるものもあるのだよね。自分の価値観の押し付け、いや、自分でもできないが理想とする論と言った方が正しいかもだけれど。

たとえば、『男はこうあるべき』と言われたとしても、そりゃ単なるあなたの考えでしょ?となり、『女はこうあるべき』と言われても同様だろう。そんなこと言われても知ったこっちゃない的な。

目標や結果に対するアプローチにしても然りで、その人の個性や感性、得手不得手により各々のプロセスがあって良いわけだ。

 

さらに付け加えれば、目まぐるしく変わる現代、成功事例の賞味期限はごく短いわけで、そのすべき論、あるべき論は、すでに古臭いかもしれない。

ふむ。鬼の首を取ったような様で使うと、さらに自己都合を巧妙に刷り込ませると、面倒臭い人に認定されるので要注意だぞ。その類の論とは見透かされやすい面も持つゆえに。

 

ま。とはいえ、その鬩ぎ合いもまたコミュニティや組織、社会の一部なのだけれどな。エゴ丸出しなのも人間らしいというか。

さ。ややペースダウンしてしまっている諸々の原稿を頑張る。全速力で。

左ハンドル。

車のことだが、日本の公道では運転しにくい。

稀に代車として左ハンドルを操縦することがあるのだが、なんせ左側通行なもので。右ハンドルが理に適っているわけだ。

ところが、左ハンドル愛好者もいる。不機嫌そうに運転しているのかと言えば、聞く限り、見かける限りはそうじゃない。むしろ気分良さそうに、たまに満面のドヤ顔な人もいるぐらいで。

ようするに、そのスペックの意味するところの価値は、十人十色なのである。


 

そういえば。ここ数年、スタバ人気に陰りがみえている。
『2016年度JCSI(日本版顧客満足度指数)』のカフェ部門を開ければ、顧客満足度の1位はドトールだ(2年連続)。

さらに、2位はタリーズとベローチェ(同スコア)で、スタバは4位だった。(サービス産業生産性協議会より)

1杯220円のドトールブレンドだが、1杯100円のコンビニコーヒーも負けていない。さらには、サードウェーブ勢のコメダ、星乃珈琲、ブルーボトルも含めバトルロイヤル化しているコーヒー業界だが、これまた十人十色なのだよね。ゆっくり飲む派、ささっと飲む派があったり、コスパ重視派、単価重視派がいたりと。

 

あなたが取り扱う商品(サービス)は、いかがだろうか。

競合他社に劣らず、いや、むしろ優れているかもしれないが、とはいえ、みんな同じだろ?と言わんばかりに画一的な価値の伝え方をしていると、本当は好んでくれる人を逃がしてしまうことにもなるだろう。

ふむ。非効率や無駄を楽しむ派もいるわけで、成熟社会なんだな。ニッポンは。