台風一過で快晴!
そこまでの勢いはないものの、夏らしさが戻ってきた。
ただ、空気が若干変わったような気も。
何となくそうカラダに感じつつ旧居留地を歩いていた。
レッドリストに加わったニホンウナギ
さて、幾度となくウナギ談義に花が咲くことがある。
釣り好き同志としては「食べる方」ではなく、「釣る方」で。
とうぜんにして「絶滅危惧種入りネタ」が登場するのだけど、釣りも禁止になるのか?
いや、かなりの数がいるけどなぁ。という感じになる。
(サカナとは違い、大漁とはいかないが)
※6月12日、IUCN(国際自然保護連合)がレッドリストに指定。
※3ランクあるうち、2番目に高い「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」に。
ところで、なぜ「絶滅」なのか?
従来通り理由は3つ。
①シラスウナギ(稚魚)の乱獲
②河川や湖沼など、住環境の破壊
③ダムや人口堰などによる遡上妨害
なるほど、どれも大問題だ。
でも、どうなんだろう?
①の乱獲は当然にして、②・③については「絶滅レベル」までか?素人考えだが、そう感じたりする。
というのは、ウナギのあの生命力。
「ハンパない」というコトバがピッタリなほど凄まじい。
とくに捌く際に思い知らされるが、まな板上ではホラー映画を連想させる動きをする。
(といっても、ホラー映画は観ないのだけど)
真偽は不明だが、こう言われたりもする。
●カラダが水に濡れている限り死なない。
●地面が水に濡れている状態なら1キロぐらい移動できる。
●1年ほど食を絶っても大丈夫。
それゆえ、ある程度までの環境では生き延びそうな気がしないでもない。
遡上にしても然り。
河口から下流部にも大きな個体はけっこういる(釣れる)。
川を登りながらの成長は間違いないが、下流部でも過ごせる適応力は十分にあるような気がする。
(ダムの上流に住む個体は海へ出られず、独自の生態系を築いている気も)
ただそうは言っても、ウナギの数は相当な下降線だ。
コンクリートで護岸された河川。
ここを通れるのか?と感じさせる人口堰。
埋め立てられた汽水域の干潟など、ウナギの住処を奪いつづける行為は問題だ。
(この30年間で50~80%も漁獲量が減少)
ウナギの売れ残り、廃棄量とはどれ程なのだろう?
ウナギに限らず生物資源には限りがある。
黒マグロの幼魚、ヨコワを獲りまくっている様も絶滅を臭わせるが間違いない。(3歳以下で30キロ未満)
そこへのカウントダウンだろう。(市場に出回る95%はヨコワらしい)
※1282万トン(1984年)から486万トン(2012年)へと、漁業生産量は3分の1程度に減少
こと、ウナギに関しては素朴な疑問がある。
世界のウナギのうち7割ぐらいは日本人が消費、と言われているが「そこまで食べているのか?」と。
もしかしたらハンパない売れ残り、廃棄量かもよ?
そう想像が膨らんだりする。
(コンビニ・スーパー・牛丼屋など小売や外食産業を中心に)
今回のレッドリスト入りに関して。
ステークホルダーの都合によってどこか見えづらいというか、個人的にはブラックボックス感が漂う。
これからどうなるだろう。
水産庁による漁獲規制は当然にして、資源と環境の保護に期待したい。
個人の釣りも規制されるのか?
もし禁止になったらアナゴだな。
サッパリしてて美味だし、同じ夜釣りだしね。
ではでは。