仕事が終わりホテルに到着。
このアツさのせいか、どうも頭がクラクラする。
というか、単純に眠いだけかも。
いやいや、首がおそろしくイタくなりそう
さてさて、販促物とは「販売を促進するモノ」。
それぞれの役割は違っていても、何らかのプラスを生み出したいモノたち。
そうは言っても、その向こうには「相手」(お客さま・消費者)がいるワケで、関心をもってもらえなければ促進の役には立ってくれない。
では、関心をもたれない場合、その原因はなにか。
伝えている内容が悪いのか?魅力的じゃないのか?
たいがいの場合、そういうワケじゃない。
いずれも「誰かにとって、より良い」ものばかりだから。
じゃあ、どうして?
その原因はいくつかありますが、意外にも単純なトコロにあり、そこを修正すれば関心をもたれるケースがある。
今日のミーティングでもそのワークを行ったのですが、その辺りについて書きます。
関心をもたれない販促物の共通点
「老若男女問わず、だれでも良いから伝えたい」。
これがそのひとつ。
「誰に」というよりも「みなさん」に聞いてほしい。
たくさんの人から「それいいね!」と、同意、承認してもらいたい。
こういうスタンスですが、この心理は理解できます。
自信を持って堂々と言えることなんだから。
いっぽう、消費者を「主」としてみると、個人ごとに違う。
性別や世代による違いもあるだろうし、たとえ同性や同世代であっても趣向や考え、捉え方や感じ方も、それぞれ違うはず。
あるいは、いま立っている人生のシーンによる違いがあってもオカシクナイ。
生き方や働き方もそう。
以前のような統一感は失われ、その人が「ヨシ!」とすることも多様化している。
多様化する個人、欲張るとダメ
バラバラの個人を「みなさん」と一括りにして伝えようとすると、どうなりそうか?
誰もが「うん、そうだね!」と言ってくれそうなハナシにしたくなる。
深く掘り下げるというよりも、サラっと表面をナデる感じ。
たとえば、「豊かさ」というキーワード。
「豊かな時間、豊かな人生」など、だれもが「そりゃそうだ!」となりそうだけど「なにをもって豊かなのか?」
それは人によって違う。
たとえば、職場の同僚や周りの人に
「あなたにとっての豊かな時間ってなに?」と聞いたとします。
「オレの場合はこうかな」、「ワタシはこうかな」。
と、統一された答えは返ってこないと思う。
(むしろ、全員が同じならある意味コワい。)
あるいは、「そう言われるとなんだろう?」
と、なかなか出てこない人がいるかもしれない。
つまり、ひとくちにまとめようとすること自体にムリがある。
「みなさん」から「あなた」へ
その前提で考えてみると「こう思っているあなた、聞いてよ!」と、言った方が聞いてくれやすい。
「あっ。オレのことか。ワタシのことね」。
そう気づいてくれるから。
さらにそれには当てはまらない人たちも「なになに、何を話すの?」と、ちょっと聞いてみたい気になる。
そして「なるほど、その考えもアリだな」。
「そう言われたら、そっちの方がいいかも」。
そう気づいてくれる人たちも中には出てくる。
つまり、聞いてほしい人(ターゲット)が存在して、はじめて誰か(マーケット)が聞いてくれる。
これは聴衆が存在する限り、あらゆる販促物をはじめ、プロモーション、シナリオでも言えること。
伝えている内容が悪いのではない
「相手」(お客さま・消費者)に関心を持たれない原因のひとつは、伝える内容ウンヌンというより、誰も気づけないこと。
だから「こう思っているあなた、聞いてよ!」と伝える相手を決めて、その人に通じるハナシをすれば解決できる場合が多い。
もし、「あまり関心を持たれないなぁ」と思われているのなら、「みんなに伝えようとしていないか?」
まずはそこからチェックしてみると修正点が見つけやすいですよ。
ではでは。