こんばんは♪
最近読んでいた本
「生きる事は おもしろい/五木寛之さん」を読み終えました。
ボクなりに理解というか解釈をしている、
五木さんの視点や世界観は、
ボクにとって居心地が良い雰囲気に包まれている。
そんな気がしています。
前回読んだ五木さんの本、「新・幸福論」と同じく
この本も居心地の良さを感じさせてくれましたが、
中でも・・・
「棚にあげる覚悟」。
とくにココは興味深かった。
というか・・・
イロイロと考えさせられたトコロです。
(そのため、何度も読み返していました。)
ココには、こう書いてあります。
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「棚にあげて」という言い方がある。
自分のことをまったくかえりみずに
他を批判したりする姿勢のことを言う。
しかし、よく考えてみると、
自分のことを棚にあげることなく他を批判したり、
提言をすることが果たして可能だろうか。
自分自身を振り返ってもそうだ。
これまで私なりに、いろんな提言や批判を文章にしてきた。
しかし、自分はどうか。
本気で自分のことを振り返ってみると、もうひどいものだ。
とやかく他人のことをあげつらうわけにはいかない。
そうなると結局、何も言わずに黙りこんでいるしかないのである。
わが身をかえりみて、他人にあれこれ言える人は少ないはずだ。
よくよく面の皮が厚いか、それとも無神経であるかの
どちらかだろう。
~ 中略 ~
あれこれ悩んだあげくに達した結論とは
「自分のことは棚にあげろ」という覚悟である。
自分は果たしてどうか、などとよくよく考えているかぎり、
発言などできるわけがない。
周囲を見渡しても、自分のことは棚にあげて、
他の批判や提言を繰り返している人ばかりではないか。
中途半端に迷いながらの発言など、だれも聞きたくはないのだ。
「自分のことは棚にあげて」
思い切りよく断言してこそ人の耳目を集めるのである。
~ 中略 ~
自分。これほど仕末におえない厄介なものがあろうか。
それは「棚にあげて」おくしかないのだ。
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読み終えた瞬間は「なるほどなぁ~」
と、感じたんですけど・・・
すぐさま・・・「ん?」という感じになったんですね。
それでまた読み返してみたんですけど・・・
また「ん?」という感触。
で・・・また読み返してみたんですけど・・・
今度は「う~ん。。。」という感じ(笑)
文章だけを見れば・・・
「書いてあること」は理解できるんですよ。
「たしかに、そんなもんだよな」、「ボクもかなり棚上げしてるしな」
と、思ったりね。
だけど・・・
何度、読み返してみても、
五木さんが言わんとされている「意図」が掴めない。
別に開き直って「棚に上げてしまえばイイんだ!」
と、言われているワケじゃないですからね。
たぶん・・・
「棚に上げる覚悟」が、まだボクにはないんでしょう。
でも、こんな風には感じます。
世の中や現実とは、人によって見え方が違うのは確かなこと。
発想だって、理屈だって違うし、だから色んな切り口もある。
そして、それらの主観を全部まとめれば
世の中全体だとか、現実ということになるんだと思う。
そういうトコロに「意図」へのヒントがありそうな気がしつつ・・・
もうちょっと考えてみるとします(笑)
ではでは、ひきつづきステキな週末を♪