教育の本質とは、なんだろう? | No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

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企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

昨夜、ミーティングが終わり、
ホテルの部屋でヤフーニュースを見ていると・・・


「見て見ぬふりしないで」=野田首相、いじめ問題でメッセージ


との見出しが。


今夜のフジテレビの番組で、
いじめを受けていた大津市の中学2年男子生徒の自殺について


「尊い命が失われて誠に残念。本当に痛ましい事件だ」


と述べたそう。



そして・・・


いじめ問題の解決に向けて、
テレビカメラに向かって、こうメッセージを発信したそうです。


「いじめている子、いじめられている子がいると分かったなら、
 見て見ぬふりをしないこと。これが一番大事なことです。」


と、いじめを発見したら、学校などに相談するよう訴えた。



番組を見ていないので、偏った発言はできませんが、


もし、コレがホントなら・・・


はぁ?


なに言ってんの?


いじめ、自殺を防げなかったのは、
ほかの生徒のせいですか?


って感じる。



また、いじめを受けている子どもには、
「あなたは1人ではありません。あなたを守ろうという人は必ずいます。


それを信じてお父さん、お母さん、先生、友だち、
誰でもよいから相談してください」


と、呼び掛けたそう。 



これもまたホントなら・・・


う~ん。



ヤフーニュースの内容が正しのだとしたら・・・


野田さん、メッセージを伝える相手を完全に間違っていますよ。


と、思う。



それと共に、本質が見えていない、理解できていないんだな。


とも思う。



たとえば・・・


校内で実施されたアンケートの回答。


生徒は、助けてたあげたいという気持ちで
勇気を持ってアンケートを書いたんだと思う。


でも、隠ぺいしたい学校側が、その気持ちを握りつぶした。



それに・・・


たった、15分で生徒同士のケンカと結論づけたのも学校。



それに・・・


校長は記者会見の場でも、
「今となっては気が付かなかったのが事実だ」と言って
まるで子供のような責任逃れ。



警察は、遺族の被害届を3度も受理しなかったのにもかかわらず・・・


いま頃になって、「何があったのか事実や原因を徹底的に究明すべき」

と言い出す。



緊急の保護者説明会での保護者の声は、
学校側への不信や不満ばかり。


自殺後、生徒のインタビューでは、
「学校側は、包み隠さずすべてを話すべきだ」
と、生徒から正義を逆に指導される始末。



だから思うんです。


メッセージを発信する相手を完全に間違っています。


とね。


一国の総理として、強いリーダーシップをとって
メッセージを発信し、改善しなければいけないことは・・・



学校であり、教育委員会であり、警察であり、文部科学省である。



つまり・・・


大人たちだ!


と、ボクは思う。



生徒がいじめを先生や学校に相談したら、

いじめ問題が解決される。


もしそれで解決するのなら、

ずっと昔からあるいじめ問題なんて、とっくに解決されていると思う。



なぜ、なくならないのか?


それは、学校を取り巻く仕組みのせい。


だとボクは思います。



それは・・・


学校の評価の仕組みであり、


学校の選択制であり、


教員の評価の仕組み、などです。



当たり前ですけど・・・


いじめの件数が多い学校には、
だれだって行きたくないし、行かせたくないでしょう。


いじめの件数が多い学校の評価は、高いはずはないでしょう。




大人たちの勝手な都合に振り回され、

子供たちが被害者となってしまう。


これでは、あまりにも子供たちがかわいそう。


それに、子供たちの健全な精神の発達を妨害してしまう。



その場しのぎの対応で終わることなく、

教育という本質をもう一度深く考えてほしいものです。